雄武高　網走開建防災学校に参加 昨年末の停電教訓に 講話やパネル展示など

（学校 2023-09-20付）

雄武高校・防災学校

　【網走発】雄武高校（千葉哲也校長）の１、３年生は１２日、開発局網走開発建設部（網走開建）主催の防災学校に参加した。網走開建と陸上自衛隊の防災講話や、災害時の各機関の制度等について説明を受け、防災についての学びを深めた。

　今回の防災学校は、昨年１２月末に紋別市および近郊地域で発生した大規模停電等を教訓に、災害への備えおよび発生時の対応並びに各機関の役割、制度等必要な教育等を実施することで、生起した災害の風化を防止するとともに、防災意識の高揚を図ることを目的に実施。網走開建は自衛隊旭川地方協力本部紋別地域事務所と連携し、陸上自衛隊２５普通科連隊および開建職員が講師等となり、防災に関する講話および車両・装備品等のほか、開発局の建設業の写真を、展示と併せて業務概要説明を実施した。

　雄武高校の１年生と３年生がそれぞれ２０人ずつ参加し、同校で行った講演に耳を傾けた。

　はじめに、網走開建の泉孝治技術管理課長が、オホーツク海沿岸の津波浸水を想定した講話を実施。管内で想定される地震、津波の情報と津波避難時の注意事項等について説明した。また、制度説明では国土交通省における防災・減災に向けた取組について、防災・減災に寄与する事業の展開、行政と民間企業の関係について解説した。

　このほか、陸自第２５普通科連隊の山本国一第２中隊長による防災講話・制度説明が行われた。また、自衛隊車両、自衛隊・開発局のパネル展示を実施した。

　参加した生徒は、開発局や自衛隊の説明を踏まえ、巨大な津波が雄武でも発生する可能性があること、個人として必要な対応を理解するとともに、展示車両・装備品や負傷時に応急対策を体験した。

(学校 2023-09-20付)