不登校対策で倉本教育長　北海道版プラン策定表明　オンライン学習　一層促進へ

（道・道教委 2023-09-21付）

　道教委の倉本博史教育長は１９日の３定道議会代表質問で、北海道版不登校対策プランの策定に取り組むことを明らかにした。コロナ禍における不登校への影響を分析するほか、全ての不登校児童生徒が学ぶ機会を設けるためオンライン学習を一層促進させるとし、市町村教委と連携して対策の徹底を図る考えを示した。

　不登校の児童生徒数は９年連続で増加し、３年度は全国の公立小・中学校で２３万８０００人、道内でも１万５００人と過去最多を記録。文部科学省は３月、不登校対策に関する総合的な方策をまとめた「ＣＯＣＯＬＯプラン」を策定し、今後の方向性を示している。

　倉本教育長は、不登校支援センターと連携した学習支援、スクールカウンセラーによるオンライン相談の体制整備、不登校支援ポータルサイトの開設などこれまでの取組を説明し「不登校の児童生徒に登校するという結果のみを目標とするのではなく、自分自身の興味・関心や能力に応じて多様で適切な教育機会を確保することが重要」との認識を表明。

　その上で、コロナ禍における不登校への影響の分析を進めるとともに、不登校によって学びにアクセスできない子どもをゼロとすることを柱とした「北海道版不登校対策プラン」を新たに策定する考えを表明。「教員のＩＣＴ活用能力を高める研修の充実によって児童生徒のニーズに応じたオンライン学習を一層促進させ、全ての児童生徒の学びの場の確保に向け、各学校で不登校対策が徹底されるよう、市町村教委と連携して取り組む」と述べた。

　植村真美議員（自民党・道民会議）の質問に答えた。

(道・道教委 2023-09-21付)