道　保育士の離職等要因分析へ　７年ぶりに実態調査　養成施設や学生も対象に

（道・道教委 2023-09-22付）

　道は本年度、約７年ぶりに道保育士等実態調査を実施する。今回調査から離職や、就業につながらない要因を分析するため、事業所と保育士養成施設および施設に通う学生を対象に追加。有資格者の就労率の低迷や他業種と比較した処遇、勤務改善の格差など山積する課題の解決につなげる。

　調査は、保育士の勤務実態や就労・再就労に至らない要因を詳細に分析し、今後の人口減少を見据えた保育人材確保施策の在り方検討に資するよう次年度以降の対策の資料とすることが目的。

　離職や就業につながらない要因を分析するため、道内所在の保育士に加えて、今回調査から事業所、保育士養成施設、養成施設に通う学生を対象に追加し、ウェブアンケート調査を実施する。

　対象は①保育士約１万人②事業所約２２００施設③保育士養成施設道内２９ヵ所④保育士養成施設に通う学生約３４００人―。④については、回答率を高めるため、道からに保育士養成施設に対し、学生への調査を依頼する。

　調査項目をみると、保育士は、退職理由や再就職しない理由、働くために支援が必要なことなど。事業所は、人材育成の実態や時間外勤務など就労環境、退職防止支援が必要なことなどを調査する。

　養成施設には、卒業生の進路の実態、保育士を希望しなかった学生の理由など、学生には、保育士としての就職を希望するかなどを問う。

　調査期間は１０月上旬～１１月上旬の１ヵ月程度。結果は、６年２、３月ごろに道保健福祉部子ども政策企画課のホームページで公表する予定だ。

(道・道教委 2023-09-22付)