道教委がポータルサイト開設　自殺予防教育情報を集約　指導案や研修資料など掲載

（道・道教委 2023-09-22付）

　道教委は２０日、ホームページに自殺予防教育ポータルサイトを開設した。学習指導案や実践事例集など自殺予防教育の資料を集約化したもので、同日付で各教育局長・道立学校長・札幌市を除く市町村教委教育長に通知。ポータルサイトを積極的に活用し、児童生徒の命と心を守る取組を進めるよう呼びかけた。

　ポータルサイトは①自殺予防教育プログラム②教職員向け資料③アセスメントツール④相談窓口―の４コンテンツで構成。自殺予防教育プログラムのページでは「援助希求的態度の促進（相談する力）」「早期の問題認識（心の危機に気付く力）」「ストレス対処能力」を育む中学校・高校３８校における実践例を掲載しており、授業の実践内容や指導の工夫、アセスメントツールの活用による生徒の変容などプログラムの詳細を取り上げている。

　また、ＳＯＳの出し方に関する教育や校内の教育相談体制の確認など、校内研修で活用できる教職員向け資料を掲載しているほか、児童生徒のコミュニケーションスキルを測定する子ども理解支援ツール「ほっと」、個々の児童生徒やクラス全体の心身の状況を把握・可視化する「心と身体のチェック」といったアセスメントツールを取り上げている。

　令和４年中の児童生徒の自殺者数は５１４人と過去最多を更新した。道教委では９月１０～１６日の自殺予防週間を迎えるに当たって、９月中に少なくとも１回、ＳＯＳの出し方に関する教育を実施するよう関係者に求めていた。

(道・道教委 2023-09-22付)