道教委　ＩＣＴで校務効率化　遠隔研修１４校で開始　デジタル活用　全教職員に

（道・道教委 2023-10-03付）

　道教委が本年度から開始した新規事業「ＩＣＴを活用した校務効率化リモート研修」の実施校がまとまった。夕張高校や高等聾学校など道立の高校・特別支援学校計１４校。ＮＴＴ東日本の関係者が講師を務め、クラウドの各種機能を効果的に活用するためのポイントを紹介する。

　学校業務が多岐にわたる中、ＩＣＴを活用して業務改善に取り組む学校が広がりつつある。クラウドの各種機能によって児童生徒の提出物、出欠把握、アンケートの自動集計や把握が可能となり、資料のペーパーレス化は年度ごとの資料の引き継ぎ、ファイルの整理・検索、備品管理の負担の減少に寄与。チャット機能で教員同士のコミュニケーションや指導案などの資料の共有を図ったり、カレンダー機能で教室や備品の管理や予約を行ったりする取組もあるが、取組状況は学校間で差がある。

　研修は、道立学校におけるＩＣＴを活用した校務効率化の推進を支援するため、包括連携協定を締結するＮＴＴと連携して開始したもの。研修の内容は各学校の希望に応じて決定しており、画面共有を行いながら遠隔で研修を実施する。

　実施校１４校のうち、美深高等養護学校あいべつ校、枝幸高校、北見支援学校、新得高等支援学校の４校は９月下旬に研修を実施済み。全教職員参加を基本としてクラスルーム、チャット、カレンダーといった各種機能を効果的に活用するためのポイントを学んだ。

　他校の実施日についても現在調整しており、直近では中札内高等養護学校幕別分校が今月１９日に研修を実施する予定だ。

　５年度の研修実施校はつぎのとおり。

▽空知＝夕張高

▽石狩＝千歳高、手稲養護

▽後志＝高等聾

▽胆振＝室蘭東翔高

▽渡島＝函館工業高定時制

▽上川＝美深高等養護あいべつ校

▽留萌＝苫前商業高、羽幌高

▽宗谷＝枝幸高

▽オホーツク＝北見支援

▽十勝＝新得高等支援、中札内高等養護幕別分校

▽釧路＝阿寒高

(道・道教委 2023-10-03付)