日高局 女性ミドルリーダー研修会 話すときは頷きが大切 道教委・青山委員が講演
(道・道教委 2023-10-05付)

日高女性ミドルリーダー研修会
参加者自身が考え、体験できるよう多くの演習を織り交ぜながら講演した

 【苫小牧発】日高教育局は9月上旬、新冠町レ・コード館で管内女性教員ミドルリーダー研修会を開催した。道教委の青山夕香委員が「職場の同僚性を高めるには」と題し講演・演習。視線や姿勢などで大きく相手に与える印象が変わることを述べ「うなずきながら話をすると、相手は話を受け入れやすい」などと解説。リーダーとしての留意点もアドバイスした。

 ミドルリーダーの必要性や役割についての共通理解を図り、ワーク・ライフ・バランスに配慮しながら、学校運営に主体的に関わり、同僚教員と協働して教育活動を改善・充実できる資質や能力の向上を図ることが目的。

 管内の小・中学校、高校、特別支援学校からミドルリーダー13人と女性管理職14人が参加した。

 青山委員は「保護者や児童生徒と関わるとき、手はどこに置いたら良いか」「あいさつを顔だけ向けてするのと、肩から相手の方に向けてあいさつするのでは、どう感じるか」といったコミュニケーションの手法について、実際に参加者に考え、実践してもらいながら説明した。

 また「子どもに近づいて来られたとき、後ずさりすると子どもは傷つく。相手が近づいても受け止めること」「うなずきながら話をすると、相手は話を受け入れやすい。たとえ愛があっても不動のまま話されると怖いもの。そうすると、普通に頼んだだけなのにパワハラにあったなどと言われやすい。子どもの話を聞くとき、うなずきながら聞くように、自分が話すときもうなずきながらがこつ」などのポイントを示唆した。

 さらに「嫌われるリーダーは自分から先に相手のことを嫌う人。自分も不完全なのだから相手も許すことが大切」「機嫌で怒らない。怒るときはどう伝えたら理解してもらえるか考えること」「過去にさかのぼって昔話を掘り返さないこと。また、いつも遅刻する、絶対忘れる、必ずさぼるなど、決めつけた言い方をしないこと。逆に良いことに対しては“いつも”“必ず”などは強力なプラスの言葉になる」などとアドバイスした。

 参加者たちは「たくさん情報が入った。職場の先生と接するときに活用したい」「普段意識していない、やっているようでやっていないことを意識できた」「行動心理学が勉強になった。あすから自分もうなずきながら話してみたい」などと感想を話した。

 このあと、日高地区女性管理職会の運営協力で演習・協議「人材育成のための職場の環境づくり」。多数の会員が参加者と接し、アドバイスを送るなどしながら絆を深め、管理職への意欲を喚起した。

(道・道教委 2023-10-05付)

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