新規参入民間児童育成会選定委　最短で来年４月開設へ　札苗北小校区　要項案確認

（札幌市 2023-10-04付）

　共働き世帯の増加によって放課後児童クラブの需要が高まっていることを受けて、新規参入する民間児童育成会を選定する委員会の初会合が９月２７日に開かれた。参入可能校区に選ばれた札幌市立札苗北小学校区内で運営する事業者を決めるための要項案を確認した。今月上旬にも公表し、ヒアリング調査などを経て、最短で来年４月の開設を見込んでいる。

　札苗北小の児童数はことし４月１日時点で１０９１人。

　１日当たり１５０人ほどが隣接する札苗児童会館を利用しており、学校の空き教室を活用するなどして、国が定める面積基準（１・６５平方㍍）を満たしている。

　同校区内での民間児童育成会の新規参入を進め、選択肢を増やすことで利用者の分散を促す。

　選定委員会は、同校の久保幸範校長をはじめ、保護者や実務者ら６人で組織し、委員長に北海道大学大学院文学研究院の共同研究員・金昌震氏が就いた。

　会合では、市が候補者選定要項案を提示。新規参入を希望する事業者について「利便性や安全性のある開設場所か」「敷地内か近隣に屋外遊び場があるか」「事故発生時の対応マニュアルが整備されているか」など項目を５段階で評価する。ヒアリング調査も行うとした。

　今月上旬に選定要項を公表する予定。来年１月にも事業者１団体を決定し、最短で４月の開設を見込んでいる。

(札幌市 2023-10-04付)