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校長室から―未来育む札幌の学校―　心よせあう学校に　札幌市立平岡中央中学校
（札幌市 2023-10-04付）

阿部広一郎校長

▼わが校の強み

　梅の花咲く平岡公園を望む、豊かな自然・落ち着いた地域環境・素直で優しく何事にも前向きに取り組むことのできる生徒が本校の強みです。伝統の「あいさつと合唱」の精神は、人とのつながりを大切にし心を一つにする意識を醸成しています。学校教育目標の「心よせあい　豊かな未来を志す人間を育てる」の具現化が、生徒一人ひとりの行動から生まれています。

▼生徒の成長に向けて

　１０年以上も前から生徒会事務局を中心に「心よせあう学級・学校を目指して～絆づくりプロジェクト」を推進。これは「安心で居心地の良い学級・学校」を創るために大切なことを学級討議し、意見を取りまとめ、生徒総会で各学級が決意表明を行うというものです。

　前期と後期に振り返りを行い、つぎに生かしていく好循環は「理解し合い・認め合い・助け合い・つながる」という相互承認の感度を高め、人間尊重の教育の基盤となっています。

▼授業づくりの工夫

　校内研修は、１期を３年継続研究とし、研究授業と実践交流を中心に授業改善に努めてきました。ことしは、第９期３年目で研究主題「心よせあい深く学び　未来を拓く学びに向かう力の育成」のまとめの年です。授業の基本「課題・目標の明確化」を意識し「身に付けた力を実感できる授業の実践」に重点を置いています。本年度は道徳の研究授業を行い、ＩＣＴを活用し多面的・多角的に考え、自分との関わりを深めることのスキルアップを図っています。

▼教職員への思い

　若手とベテランの融合を運営方針とし、経験豊かな力が学年・学校を俯瞰した教育計画を作り出し、若い力がＩＣＴ活用等をけん引しながら、支え合う職場です。校内には「元気なあいさつと明るい笑顔」があふれています。それを支えているのが教職員の力です。課題を一つ一つ丁寧に乗り越えながら、チーム一丸となって取り組む姿勢に心から感謝しています。

　しかし、より良い教育はわれわれ自身が「心身ともに健康」でなければ実現できません。

　一人ひとりがワーク・ライフ・マネジメントとウェルビーイングをしっかりと見つめながら今後も「心よせあう学校」を総力で創り上げたいと思います。