札幌市教委　６年度市立高入選　ウェブ出願を導入　７校推薦・一般入試対象

（札幌市 2023-10-04付）

　札幌市教委は、６年度市立高校入学者選抜からウェブ出願を導入する。生徒にとって入学願書の作成が容易になるとともに、中学校および高校教員の負担軽減につながることが期待される。市立高校７校における推薦入試および一般入試が対象で、出願期間は１２月８日から来年１月２４日までとなっている。

　従来の入学者選抜では、紙の入学願書に出願者が必要事項を記入。生徒たちは、下書き、清書の段階を踏みながら時間をかけて多くの情報を手書きしていた。

　また、中学校教員にとっては願書の書き方指導、生徒が作成した願書の確認、高校への提出など、高校教員にとっては出願者の基礎データの入力といった業務負担が課題となっており、学校現場からウェブ出願の導入を要望する声が上がっていた。

　これまで費用面の問題が導入の障壁となっていたが、札幌市が（株）グラファーが提供するオンライン申請サービス・スマート申請を導入したため、これを活用してウェブ出願の導入が実現。さらに、受検料の支払いもクレジットカードなどの使用が可能となった。

　札幌旭丘、札幌藻岩、札幌清田、札幌新川、札幌平岸、札幌啓北商業、札幌大通の７校における推薦入試および一般入試を対象としている。２次募集や札幌大通の後期入学者選抜、出願変更、再出願は従来どおり紙の入学願書による出願となっている。

　出願者は、市ホームページまたは各高校ホームページから受付システムにアクセスし、パソコンまたはスマートフォンで必要事項を入力。申請受付メールが届いたあと、紙の入学願書（ウェブ申請用）に必要事項を記入し、在籍する中学校を経由して出願先高校に提出する。この２つの手続きをもって出願完了となる。

　受付システムは１２月８日から公開開始する。

(札幌市 2023-10-04付)