札幌大通高　ゲームで国際交流　平賀さんのアイデア実現　まちづくりコンペ最優秀賞

（札幌市 2023-10-04付）

　市立札幌大通高校（池田吉利校長）の生徒が提案したまちづくりアイデアが実現した。３月に開かれた札幌市立高校生によるまちづくりコンペティションで最優秀賞に輝いた平賀桃子さん（２年）の提案をもとに、９月中旬、ＪＩＣＡ北海道札幌国際交流館で開かれたイベントでブースを出展。ゲームを通して国際交流を深める機会を創出した。

　市はことし３月、若い世代のまちづくりへの参画やまちへの愛着につなげることを目的に、第２次まちづくり戦略ビジョンを題材とした市立高校生対象のコンペティションを開催。平賀さんが提案した「誰も取り残されない街」が最優秀賞に輝いた。

　平賀さんは、外国人と日本人の接点・交流が少なく、外国人が日常生活での困り事などを気軽に相談しにくい課題に着目。世界共通の“食”をキーワードに外国人と日本人が触れ合う場を設け、互いに交流できる取組を行うというアイデアを披露した。

　この提案を実現するため「あなたのお名前なぁになぁに？～ゲームでやさしい国際交流！」と題したインタビューゲームを企画し、ＪＩＣＡ北海道主催の国際交流イベント「世界ふれあいひろば２０２３」でブースを出展した。

　ゲームは「生まれた国は？」「出身国の好きなところは？」などの質問が書かれた全９マスのビンゴカードをもとに、場内を巡りながら自分と違う国籍の人にインタビューするもの。縦・横・斜めのいずれか３マスが埋まればクリアとなり、札幌市の姉妹都市にちなんだ菓子がプレゼントされた。

　平賀さんを含む札幌大通高の生徒５人がブースの運営に当たり、ビンゴカードを配布したり、ゲームの内容について説明したりした。約１００人の来場者がブースを訪れ、国際交流を楽しんだ。

　平賀さんは「年配の人が参加していたり、最初不安そうだった子どもたちが戻ってきた時には笑顔になっていたりするのを見て、この企画が国際交流への感覚を少しでもポジティブにできたかもしれないと、とてもワクワクした」などと感想を話した。

(札幌市 2023-10-04付)