帯広柏葉高　伝統は世紀超え　次代へ新たな歴史紡ぐ　全日制１００周年、定時制７０周年式典

（学校 2023-10-17付）

帯広柏葉高開校記念式典

　【帯広発】帯広柏葉高校（須藤克志校長）は７日、帯広市内のよつ葉アリーナ十勝で、全日制１００周年・定時制７０周年記念式典を執り行った。在校生や同窓生、来賓ら約１６００人が出席。開校から１世紀を迎えた節目を祝い、新たな歴史を紡ぐ決意を誓い合った。

　同校は大正１２年、十勝管内初の旧制中学校・道庁立帯広中学校として開校した。新学制によって道立帯広高校へと移行後、高校２校との統合を経て、昭和２５年に現在の学校名に改称。三大綱領「公明正大の心情を養うべし」「遠大の希望に向かって猛進せよ」「師を敬し友を愛せよ」のもと、１世紀にわたり多様な教育活動を実践している。

　全日制・定時制を合わせて３万人を超える卒業生を輩出した。

　全日制１００周年・定時制７０周年の節目を迎え、スローガン「ＮＥＸＴ　ＳＴＡＧＥ～柏葉の伝統は世紀を超えて」を設定。この日、同校書道部によるパフォーマンスや、３２期卒業生のオカリナ奏者・ホンヤミカコさんによる演奏が会場に華を添え、式典が開幕した。

　須藤校長が式辞に立ち、長年にわたり同校の歴史や伝統、教育活動を支える同窓生および関係者らに謝意を示した。三大綱領が生徒たちの精神的支柱にあり、グローバルな視点を持ち、自立した人間への成長へと向かっていることを伝え、「“ＮＥＸＴ　ＳＴＡＧＥ”へと新たな歴史をつなげていく」と誓った。

　道教委の倉本博史教育長は、創意工夫あふれる同校の教育活動に触れ、歴代の教職員や地域の支援、生徒の努力をたたえた。在校生に対しては「記念すべきこの日を機に先輩方の歩みを知り、自らの力で歴史を築いていく気概を持って学校生活を送ってほしい」と呼びかけた。

　このあと、歴代校長やＰＴＡ会長らに感謝状を贈呈。吹奏楽部による記念曲の演奏に加え、ことし７月に同窓生の吉田美和さん（ＤＲＥＡＭＳ　ＣＯＭＥ　ＴＲＵＥ）から招待を受けたコンサートのドキュメント映像やサプライズメッセージなどが会場を沸かせた。

　全日制生徒会長の青砥暖空さん（３年）は「生徒の自主性を尊重する本校の背景には、先輩方による活動の歴史がある。今後も誇りに思える学校であり続けるよう努めていきたい」とあいさつ。定時制生徒会長の藤石優眞さん（４年）は「恵まれた環境で学び、記念すべき日に出席できたことをうれしく思う」と述べた。

(学校 2023-10-17付)