網走白鳥台小が公開研究会　子の主体性引き出す授業　単元内自由進度学習、学び合い

（学校 2023-10-18付）

　【網走発】網走市立白鳥台小学校（河村一恵校長）は１６日、同校で公開研究会を開いた。４～６年生の単元内自由進度学習と全校生徒の学び合い学習の授業公開や研究協議、講演を通して、子どもたちの主体的な学びを引き出す授業の在り方を探った。

　同校では、前年度から単元内自由進度学習を取り入れている。本年度は、複数教科の同時進行に挑戦し、児童が自ら学習計画を立て、学習する教科とペースを決めて授業に臨んでいる。

　さらに、本年度からは週に１回、算数で“学び合い学習”を導入しており、全校児童が同じ空間に集まり、分からないところを互いに教え合いながら問題に取り組んでいる。

　公開研究会では、単元内自由進度学習と学び合い学習の授業を公開。

　自由進度学習では、４年生社会「自然災害にそなえるまちづくり」（佐藤祐輔教諭）、４年生理科「とじこめた空気と水」（長南考寛教諭）、５年生算数「正多角形と円」、社会「自動車の生産にはげむ人々」、図工「立ち上がれワイヤーアート」、６年生算数「円の面積」、社会「新しい文化と学問」、図工「光の形」の授業を公開。５・６年生の授業は林駿之介教諭が担当した。

　授業は、教科ごとに場所が分かれており、児童たちはおのおのの学習スペースに移動。教室の壁や廊下には、問題を解く手掛かりとなる掲示物やアイテムが置かれており、児童たちは、それらを学習のヒントにしながら、自分で立てた学習計画に沿って、各自のペースで学習カードを解き進めた。

　続いて、学び合い学習では、全校生徒がホールに集まり授業を展開。教科は算数で、各学年に授業の課題が与えられた。課題は「プリント問題に取り組み、○ページの問題の解き方を２人に説明しましょう」といったもので、児童たちは、学年の垣根を越えて教えたり、協力し合ったりして、課題に取り組んだ。

　研究協議では、子どもたちの学びの姿を通して、自由進度学習の質を上げるための授業の在り方について意見を交わした。

　このあと、上智大学総合人間科学部教育学科の奈須正裕教授が「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」と題して講演を行った。

(学校 2023-10-18付)