新八雲駅周辺整備ワークショップ　景色、土産楽しむ場に　八雲高生　土地利用で提案

（学校 2023-10-17付）

八雲高新八雲駅周辺整備ワークショップ

　【函館発】八雲高校（髙橋一矢校長）の２年生１０人は９月下旬と今月１０日の２日間、同校で開かれた八雲町と㈱ドーコン主催の仮称・新八雲駅周辺整備計画におけるワークショップに参加した。北海道新幹線延伸に伴う、新駅周辺の土地利用について町の風土を生かす新鮮なアイデアを提案。生徒の意見は町と同社が６年度末までに策定する新駅の周辺整備計画案に盛り込まれる。

　鉄道・運輸機構が発注する道新幹線仮称・新八雲駅高架橋の建設工事に当たり、町は新駅周辺の整備計画策定に関する業務を同社と契約。土地利用に若者の発想を取り入れようと、学校の雰囲気を高めるリーダー的な役割を持つ「ピアサポーター」の２年生が高校生委員として委嘱された。

　第１回では、地域の良さや課題を整理。第２回では「駅前にあったら良いと思うもの」をテーマに、ファシリテーターを務める社員らの協力のもと、２グループに分かれて意見を出し合った。

　新駅は「牧場の中にある駅」として整備される予定。生徒は「チーズやヨーグルトなど乳製品の直売店を設置する」などの考えを付箋に記入。他都市では自動販売機の設置があることを社員から教わった生徒は「働き手を確保することが難しいため、無人販売店も良いのでは」などと発案した。

　新駅周辺には宿泊施設が少ないため「観光客に向けて、グランピングやキャンプが行える場所を設けたい」との意見も上がった。

　各グループの発表で生徒の平井優紀さんは「八雲ならではの景色を楽しめる環境で特産品の土産を買える場所にしたい」と提案した。

　高校生の意見を反映した新駅の周辺整備計画は次年度末までに策定する予定としている。

　取組を見守った八雲町政策推進課の長谷川佳洋係長は「期待してもらえる新駅を整備したい」と強調。同社の佐竹大助総合計画部担当技師長は「高校生のアイデアを生かした計画を検討したい」と話した。

(学校 2023-10-17付)