北見柏陽高　創立１００周年記念式典　“柏魂陽心”受け継ぎ　未知の可能性へ探究し続け

（学校 2023-10-13付）

　【網走発】北見柏陽高校（後藤禎和校長）の創立１００周年記念式典が７日、北見市民会館で執り行われた。生徒、教職員、来賓ら約７５０人が出席。これまでの１００年の歴史を振り返るとともに、先人が紡いできた伝統を後世へ受け継いでいくことができるよう決意を新たにした。　

　同校は大正１２年、北海道常呂郡野付牛町立女子職業学校として開校。その後、学制改革を経て昭和２５年、男女共学の実施によって現校名となり、現在に至る。

　記念式典は、第１部と第２部の２部構成で行われた。

　式辞に立った後藤校長は、同校の変遷を振り返るとともに、様々な教育活動が現在に至るまで発展し続けてきたことについて「本校同窓会であるかしわ会やＰＴＡの皆さんからの日頃からの全面的な支えがあったからこそ」と謝意を伝えた。

　同校の校訓“柏魂陽心（はっこんようしん）”のもと「柏の木のように厳しく、風雪に耐えるたくましさと、青空から降り注ぐ太陽の明るさを持ち、失敗や苦難、障害を堂々と乗り越えていく、そういった人間に育ってほしいという願いは、まさに本校の校名と校歌の精神を凝縮したもの」とし「先輩方が築き上げてきた伝統をしっかりと受け継ぎ、その精神をさらに発展させられるようこれからも生徒には未知の可能性を果敢に探究し続ける姿勢と心を持って高校生活を送ってほしい」と述べた。

　記念協賛会の舛川誠会長は、生徒たちに向け「皆さんが今、柏陽高校というステージで輝けるのは、先輩方が紡いできた１００年の歩みがあるからであり、これからの柏陽を輝かせるのは今の皆さんの輝く姿」とした上で「皆さんが卒業してからそれぞれの人生で輝き続けることが、柏陽の未来に力を与えることを忘れないでほしい」と呼びかけた。

　続いて、道教委の川端絵美委員と北見市の辻直孝市長が祝辞を述べ、同校のさらなる教育活動の発展を期待した。

　第２部では、同校吹奏楽部による器楽曲コンサートや３年生３人による「オホーツクの自然環境と生物多様性」をテーマとした総合的な探究の学習成果発表、空手道部による演舞などが披露された。

　最後に、生徒会長の大島萊夢（２年）さんは「先輩方が築いてきた伝統ある柏陽高校に通学していることに誇りを持ち、それに甘んじることなく、一人ひとりが柏陽という看板を背負っていることを忘れず、日々努力していきたい」と気持ちを新たにした。

(学校 2023-10-13付)