さんフェア　農業高校食彩フェア　心込めた製品広くＰＲ　１１校６８人　生産品販売等

（学校 2023-10-12付）

食彩フェア

　さんフェア２０２３「第１９回農業高校食彩フェア」が７日、道内のイトーヨーカドー４会場で開かれた。アリオ札幌会場＝写真＝では、道内１１校から６８人の生徒が参加。生徒たちが生産した野菜類や加工品などを販売したほか、ジャム作りやフラワーアレンジメントなど様々な体験コーナーを実施。来場者に農業高校の魅力をＰＲした。

　食彩フェアは、道高校長協会農業部会（野村博之部会長）が主催。農業高校の教育内容を広く道民にＰＲするとともに、地域と密着した農業教育を実践し、将来の「食」と「観光」産業のスペシャリストを養成することを目指すもの。

　新型コロナウイルス感染症の５類移行を受けて、４年ぶりに無制限下での開催となった本年度は、アリオ札幌、琴似、帯広、北見の４会場で開催。アリオ札幌会場には、岩見沢農業、名寄産業、新十津川農業、壮瞥、檜山北、美唄尚栄、静内農業、ニセコ、深川東、幌加内、余市紅志の１１校の生徒６８人が参加した。

　開催式では、生徒実行委員長を務める岩見沢農業の越前魅杏さん（３年）が「多くのお客さまとの触れ合いを通して、心を込めて作った製品を広く発信できれば」と呼びかけた。

　午前１０時の開店を待ちわびた２００人余りの客は、合図とともに目当ての売り場に殺到。米や野菜、果物などの青果とともに、乳製品やハム、ソーセージ、ジャムなどの加工品が飛ぶように売れた。生徒たちは「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」などと精力的に対応した。

　米の販売エリアで対応した檜山北の嶋田梨菜さん（３年）は「お客さまに“いい品質だね”などと声をかけていただき、本当にうれしい」と笑顔。

　青果コーナーで案内に当たった岩見沢農業の松山翔海さんと五十嵐晴光さん（共に３年）は「この日のために、１週間前から袋詰めに取り組んだ。製品を目の前で買ってもらえることはありがたい」と目を輝かせた。

　毎年フェアを楽しみにしているという女性は「生徒が努力して作っている製品はやっぱりおいしい」と話した。娘が岩見沢農業の卒業生という女性は「品物を見ると、生徒たちの頑張りが伝わってくる」と笑顔を見せた。

　販売コーナーでは、ジャム作り体験やパンの実演販売を併設。体験コーナーでは、フラワーアレンジメントや木工品作り体験、そば打ちのデモンストレーションなどを開催。多くの親子連れでにぎわった。

(学校 2023-10-12付)