北見工業高1年 基礎講話 建設業への理解深化 オホーツク二建会講師に
(学校 2023-10-25付)

北見工業高建設基礎講話

 【網走発】北見工業高校(小山彰博校長)建設科1年生36人は20日、同校でオホーツク二建会による建設基礎講話を受講した。生徒は、二建会メンバーによる建築や土木の施工管理についての講話を聴講したほか、チームワークづくりのためのマシュマロ・チャレンジに参加。建設業への理解を深め、自身のコース選択や進路決定の参考とした。

 建設基礎講話は、管内建設業の若手経営者で組織するオホーツク二建会が同校建設科1年生を対象に毎年実施。工業技術基礎の授業の一環として、建設業の実務者である講師を迎え、建設業に対する理解を深めるとともに、2年生からの土木、建築のコース選択に生かすことを目的としている。

 当日は、二建会メンバー13人が来校した。

 実施に当たり二建会の後藤武史会長は「建設基礎講話は30年以上続く大事な取組。年1回、皆さんがコース選択する手伝いをさせていただいている。在学期間中、どの会社に入れば自分がやりたいことを実現できるか見極めてほしい」と呼びかけた。

 同校の日下剛教頭は「建設業は幅広く、現場の人たちの生の声を聞ける良い機会。きょうは、それぞれの企業の人たちが仕事の時間を割いて来てくれている。地域に支えられて皆さんは学ぶことができ、学校が存在できていることも意識してほしい」と求めた。

 このあと、二建会メンバーの久島玲一北成建設(株)社長が建築の施工管理、大原崇義大原建設(株)副社長が土木の施工管理について講話。

 久島社長は、自社が手がけたマンション新築工事の様子をタイムラプス映像で紹介。また、施工管理士について「かっこいい仕事。大変な仕事でもあるので、それなりの報酬や充実感がある。そういう夢のある仕事を目指してほしい」と訴えた。

 大原副社長は、土木の仕事に携わる人たちについて「生活していくためのインフラ整備や人々を災害から守るヒーローのような存在」と説明。「自分たちは必要とされている人間だということを考えて、今後、土木か建築かコースを選んでほしい」とした。

 質疑応答も行われ、生徒からは「土日に休みはあるのか」「高卒でどれくらいの収入があるのか」などの質問が出た。

 このあと、小川耕佑鈴木工業(株)社長の進行でマシュマロ・チャレンジを実施した。

 パスタ20本、テープ90㌢㍍、ひも90㌢㍍、はさみ1丁を使って、頂上にマシュマロを取り付けた自立できる塔を作るもの。生徒は7グループに分かれ、二建会メンバーのサポートを受けながら、力を合わせて塔を作り上げた。

(学校 2023-10-25付)

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