６年度高校・特支校長人事異動　定年延長へ諸制度明記　女性、若手の積極登用を継続

（道・道教委 2023-11-01付）

　道教委は６年度公立高校長・道立特別支援学校長に係る人事異動の考え方をまとめた。役職定年制や管理職監督勤務上限年齢制（特例任用）など定年年齢の引き上げに伴う諸制度を明記。意欲や能力を有する女性職員や若手職員、地域との連携が図られる職員の積極的な登用を継続する方針を示した。

　道教委は学校改革の推進に向け大局的な観点に基づく客観的な人事配置を進めるため、３年９月に道立学校長人事推進会議を設置。会議の意見に基づき次年度の人事異動の考え方をまとめている。

　６年度人事異動の要点は①在職年齢の適正化②女性職員の登用③若手職員の登用④地域との連携が図られる職員の登用⑤学校種連携⑥リーダー的職員の配置―の６点。

　地域に根差した教育活動を定着する観点から１校当たりの在職年数の適正化に努めるほか、意欲や能力を有する女性職員、校長としての資質・能力を有する若手職員の積極的な登用を継続する。

　地学協働の推進に向けては市町村・関係団体などと密接に連携を図る管理職の登用を推進。高校・特別支援学校間の人事異動によって特別支援教育の理解と普及、支援体制づくりを進める。

　また、各管内・専門学科で中心的な役割を担う高校、各障がい種別で中心的な役割を果たす特別支援学校においては、全道の状況に配慮できる優れたリーダーシップを有する校長を配置するとした。

　定年延長に伴う諸制度をみると、容易に欠員を補充できない場合に役職定年となる校長を引き続き管理監督者として任用する特例任用においては教頭職で運用することを明記。直近の能力・業績評価や面談結果などを総合的に勘案し、任用者を決定するとした。校長の交代が業務の遂行上重大な障害となるなど特別の事情がある場合、引き続き校長としての任用を可能とする。

　役付暫定再任用に関しては、定年引き上げが完成する１３年度までの期間、任命権者の判断で６５歳までの再任用を可能とするなど、制度の概要をあらためて示した。

　６年度の考え方に関しては２７日付で関係者に通知。市町村立高校の設置教育委員会において所管の高校長に周知するとともに、教育局長においては管内の小・中学校における校長人事異動方針を策定する参考とするよう求めた。

(道・道教委 2023-11-01付)