「北海道教育の日」道民運動推進協　部活動の在り方考えて　第１６回制定記念行事を開催

（道・道教委 2023-11-02付）

北海道教育の日第１６回制定記念行事

　「北海道教育の日」道民運動推進協議会（柴田達夫会長）は１０月３１日、ホテルライフォート札幌で第１６回制定記念行事を開催した。会場、オンラインを合わせて約１００人が参加。柴田会長は、部活動地域移行の取組が全国で広がりつつあることに触れ「これからの部活動の在り方について皆さんと一緒に考えていきたい」と呼びかけた。

　北海道教育の日は、家庭・学校・地域がそれぞれの役割を担い「北海道の子どもたちは、道民の手で育んでいく」との思いを持って語り合い、行動する契機となる日として、平成１８年に制定したもの。毎年１０、１１月を関連行事を集中的に行う「強調月間」と設定。ことしも１２００件を超える行事が全道各地で展開される。

　また、推進協議会では毎年、北海道教育の日に合わせて制定記念行事を実施。１６回目となる今回のテーマは、２９年度に設定した「あなたはだれかのために、何ができますか？～子どもたちに“共に歩もうとする力”を！」を継続した。

　開会に当たり柴田会長があいさつに立ち、ことし、３６年ぶりに開催された全国高校総合体育大会について「道内各地で繰り広げられた熱い戦いは、観戦に訪れた４０万人を超える多くの人に感動を与えた」と振り返った。

　また「部活動は、文化・芸術・スポーツの振興に寄与することをはじめ、子どもたちに様々な成長をもたらすことに期待されている」と指摘。大阪体育大学がことし５月に社会人向けの新しい講座を開設したことなどに触れ「この機会にこれからの部活動の在り方について皆さんと一緒に考えていきたい」と呼びかけた。

　続いて来賓あいさつに立った道教委の倉本博史教育長は、ことし３月に計画期間を５年度から５年間とする北海道教育推進計画を策定したことを報告。学力・体力の向上やいじめ対策をはじめ、ＳＤＧｓ・ＥＳＤやＳＴＥＡＭ教育、教員の育成・確保、働き方改革、部活動の地域移行など、計画に示すこれら施策に全力で取り組んでいく考えを示した。

　その上で「北海道の子どもたちは道民の手で育むという思いを共有し、語り合い、行動することを目的に掲げた北海道教育の日は誠に意義深く、引き続き皆さんと連携・協力しながら本道の教育を推進していきたい」と述べた。

　このあと、札幌市教委学びのプロジェクト担当課の石郷岡徹係長と総合型地域スポーツクラブおにスポの磯田大治理事長が「新しい部活動の在り方～段階的な地域移行への取組」と題してそれぞれ記念講演を行った。

(道・道教委 2023-11-02付)