渡島・檜山管内の学校休業期間見直し　渡島森町など　６市町５６日以内に　檜山は全町で足並みそろえる

（市町村 2023-12-06付）

学校管理規則及び休業期間延長の検討状況（１１月３０日時点）（クリックすると拡大表示されます）

　道教委は１１月２２日の教育委員会会議で長期休業期間に関する規則を改正。道立高校や特別支援学校における夏休みと冬休みについて、現行の５０日から５６日へ延長するとした。連続した２５日以内とする規定を撤廃し、校長の裁量で夏休みの延長を判断することができる。

　道内各市町村教委においては、ことしの記録的な猛暑を受け、小・中学校に対するエアコン等設置に急速に対応。教育課程の編成を見据え、休業期間の延長に伴う学校管理規則の改正に向けた準備も進めている。

　渡島管内では現行、函館市をはじめとする大半の市町教委が学校管理規則５０日の範囲内で夏休みを３０日、冬休みを２０日と設定。本紙が実施した調査で「学校管理規則の改正を検討している」と回答したのは北斗市、森町、木古内町、七飯町、鹿部町、長万部町の６市町だった。

　うち森町は１１月２９日の教育委員会議で改正を決定。夏休みの日数については授業時数を判断した上で対応する。独自の特色として、春休みの休業日数を増加することを盛り込んだ。新年度の人事異動に伴う教職員の負担軽減を図るため、小・中学校における入学式の日程を１日延期し、土日を含めた１４日間とする。

　小・中学校の普通教室へ既に冷房機器が導入されている松前町は現行の管理規則５０日以内の維持を検討しているが、校長会と授業時数の確保状況を確認し、管内の状況を把握した上で、夏休みの延長を判断する方針。

　ことしから夏休みを３０日に延長した福島町は窓用エアコンと冷房機器を次年度夏に設置予定。福島商業高校へ給食を提供している関係や保護者の意向などを踏まえ、慎重に判断する。町教委は「自治体の動向を注視した上で管理規則の改正を視野に入れる」とした。

　檜山管内は、全町が現行の規則５０日以内で夏休みと冬休みを各２５日に設定。改正の有無は全町で同様の対応を講じる予定としている。現時点では管理規則の改正および夏休みの延長の検討には至っておらず、今月中に開催する教育長部会で情報共有を図る見通しとなっている。

(市町村 2023-12-06付)