ＳＧＳＣ　小学校スキー学習支援　６０校にボランティア派遣　本年度　１００人程度確保へ

（札幌市 2023-12-07付）

　さっぽろグローバルスポーツコミッション（ＳＧＳＣ、会長・秋元克広札幌市長）が実施する小学校スキー学習支援事業について、本年度は６０校程度へのボランティア派遣を見込んでいる。前年度、新型コロナウイルス感染症の影響で派遣人数が５６人にとどまったため、本年度は１００人程度を確保したい考えだ。

　市では、札幌らしい特色ある学校教育の一つとして「雪国札幌を考える“雪”」を位置付けており、雪に親しみ共生しようとする心を培う学びの一環としてスキー学習を推進している。

　事業は、地域で学校教育を支え、子どもの安全・安心なスキー学習を実施するとともに、地域に根差したボランティア文化の醸成を図ることを目的に２年度から実施しているもの。

　希望する小学校にスポーツボランティア「スマイルサポーターズ」を派遣し、スキー板の出し入れ、スキー靴や板の着脱、収納時の補助、転倒した児童への補助・励ましなどの業務を支援する。

　スキーの指導は教員のみで行い、ボランティアはスキーを履かずにできる業務を主に行う。

　４年度の実績をみると、５７校に対し延べ３２１回ボランティアを派遣。市内で新型コロナウイルス感染症患者が増加傾向にあった時期と重なっていたことなどが影響し、派遣人数は３年度より少ない５６人だった。

　１２月上旬にもボランティアへの派遣要請を開始する予定。学校とボランティア間での日程調整を経て、スキー学習が本格化する来年１月ごろから派遣する見通しだ。

(札幌市 2023-12-07付)