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札幌市　第５７回緑の絵コンクール　大賞に尾崎さん・栄東小　向陵中の三浦さんも受賞
（札幌市 2023-12-07付）

尾崎さんの作品「緑がたくさんの公園」

　札幌市建設局は第５７回「緑の絵」コンクールの受賞者を発表した。最高賞となるみどりのさっぽろ大賞には市立栄東小学校６年の尾崎梨乙菜さん、市立向陵中学校３年の三浦千鶴さんの作品を選んだ。

　コンクールは、昭和４２年に開始。市内の小中学生から、校庭の樹木や木花のある公園の様子など、身の回りにある緑の風景をテーマとした絵を募っている。今回は、小学校３４校、中学校２１校から個性あふれる作品６８７点が寄せられた。

　最優秀学校賞は、屯田西小学校と平岡中央中学校が受賞。個人賞には４７点が選出された。

　２日には、さっぽろテレビ塔で表彰式が執り行われ、受賞者と保護者、入賞校関係者らが参加した。

　はじめに、市みどりの活用担当課の濵岡次郎課長が主催者あいさつ。都市公園制度が始まってことしで１５０周年を迎えることに触れ「様々な公園を題材とした作品があり、公園は緑豊かですてきな場所だとあらためて実感した。緑の季節が来たらぜひ“身近な緑”に目を向けて。そして、緑を大切にする心を持ち続けてほしい」と話した。

　続いて、道造形教育連盟の堀口基一事務局長が審査員を代表し、講評した。

　尾崎さんの作品「緑がたくさんの公園」について「大きな木々に囲まれた公園で自転車に乗り、楽しく過ごす様子が画面いっぱいに描かれている。右手前に大木を配し、複数の個性的な木々や建物を重ねて、広々とした公園の奥行きのある景色が見事に表現されている。さらに、明るく光が差し込む場所と地面に映り込む枝の影など、絵の具の濃淡を工夫して、緑あふれる公園の穏やかな空気感や季節感を見事に表している」と称賛した。

　三浦さんの作品「待望」について「一つ一つの葉を美しいグラーションで丁寧かつ繊細に描き出し、画面全体に独特な雰囲気と深みが表現されている。題名からも自然が持つ静かなたたずまいを深みのある配色や質感で表現された意図が伝わってきた。リアルに表現することだけではなく、作者が捉えた草花のイメージや色彩の持つ感情を丁寧に紡ぎ出し、見事に表現した素晴らしい作品」と高く評価した。

　今回を機に「皆さんも、身の回りにある自然を大切にして、これからも緑豊かな札幌の街の良さを味わったり伝えたりして、もっともっと札幌を好きになってほしい」と呼びかけた。

　入賞作品は、１～５日までの期間でさっぽろ地下街オーロラタウンに展示された。