４定札幌市議会代表質問（５日）

（札幌市 2023-12-07付）

◆持続可能な社会の発展へ行動する人　次期教育振興計画市が目指す人間像

　札幌市教委の檜田英樹教育長は５日の第４回定例市議会代表質問で、次期教育振興基本計画の教育ビジョンについて、市の教育が目指す人間像「自立した札幌人」を捉え直し、新たに「ふるさと札幌に誇りをもち、持続可能な社会の発展に向けて行動する人」を掲げる考えを示した。

　市教委は現在、６年度から始まる次期計画の策定を進めており、パブリックコメント、キッズコメントを経て本年度中に策定する見通し。

　市の教育が目指す人間像には引き続き「自立した札幌人」を掲げる予定だが、時代の変化に伴いその在り方を捉え直す方針だ。

　檜田教育長は、子どもを軸とした地域のネットワークを広げることによって子どもの学びや育ちを支える教育を推進し「子どもたちに地域の一員として社会の発展に向けて行動する力を育み、将来のまちづくりを担える人材の育成に努めていく」と述べた。

　藤田稔人議員（自由民主党）の質問に対する答弁。

◆地域の将来捉え教育環境充実へ　学校規模適正化

　檜田教育長は、今後も学校規模適正化の取組を進めていく考えを示した。

　市教委は、平成３０年度に見直しを図った「学校規模の適正化に関する基本方針」に基づき、児童生徒数の減少が進む学校の統廃合などを進めている。

　一方、検討に当たっては、対象校の通学区域が広域となり児童生徒の負担が増えるなど、様々な課題がみられている。

　檜田教育長は、統合前における子どもたちの交流事業、教職員の体制強化など教育環境整備に向けた取組を紹介するとともに、児童生徒や保護者、教職員を対象としたアンケート調査で「人数が増えたことによる子どもたちの人間関係や学習意欲などについて、肯定的な回答が多く得られている」と説明。

　今後も少子化が見込まれる中「それぞれの地域の将来的な姿を捉えつつ、学校規模適正化の取組を進める必要がある」との認識を示し「庁内の様々な部局とも連携しながら、子どもたちの教育環境の充実に努めていく」と述べた。

　あおいひろみ議員（民主市民連合）の質問に対する答弁。

(札幌市 2023-12-07付)