札幌市教委　市立小夏季休業期間　６年度以降　５日間延長へ　規則改正せず総日数５０日維持

（札幌市 2023-12-06付）

　札幌市教委の檜田英樹教育長は５日の第４回定例市議会代表質問で、６年度以降における市立小学校の夏季休業期間を５日間延長する方針を示した。市立学校管理規則は改正せず長期休業期間の総日数５０日を維持。中学校と同様に夏季３０日間、冬季２０日間とする。藤田稔人議員（自由民主党）の質問に対する答弁。

　市立小学校における現在の長期休業期間は、市立学校管理規則に基づき夏季・冬季でそれぞれ２５日間と設定している。

　一方、今夏は記録的な猛暑となり、各学校では下校時刻を繰り上げたり、屋外での活動を制限したりするなど、教育活動に多大な影響が表れた。

　次年度以降も同様の猛暑が続くことを想定し、檜田教育長は前回の第３回定例市議会で、中学校より短く設定されている小学校の夏季休業期間について「様々な教育課題を総合的に勘案しながら検討していく必要がある」と答弁。市教委と市小学校長会（徳田恭一会長）で検討を進め、夏季休業期間を５日間延長する方針を固めた。

　市立学校管理規則は改正せず、総日数は５０日を維持するため、冬季休業期間は２０日間に短縮となる。通学路の除排雪や校舎の暖房などの体制整備が課題となることから、檜田教育長は「他部局と調整を進めている」と説明した。

　６年度以降に予定している普通教室等へのエアコン整備が完了するまでの措置とし、今後、再度休業期間の見直しを図ることとしている。

　檜田教育長は「暑さ対策だけではなく、子どもの学びを保障する観点なども踏まえ、年間を通した見直しを図る必要がある」との見解を示し、市民の声を受け止めながら検討していくとした。

　この方針を受け各学校は、文書を発出するなどして保護者に周知していく予定。

(札幌市 2023-12-06付)