道教委　６年度予算概算要求　コロナ後の教育へ５事項　民間外部資金の活用検討も

（道・道教委 2023-12-11付）

　道教委は６年度予算概算要求の基本方針を７日の教育委員会の会議で決定した。基本的事項として「学力・体力の向上」「いじめ・不登校対策」「ＩＣＴを活用した教育」「学校における働き方改革」「地学協働体制の構築」を着実に進める方針を示し、コロナ後の社会を見据えた予算編成を目指す。一部の事業では民間との連携を積極的に進め、外部資金の活用について検討する。

　コロナ禍後初の通年予算編成であることから、顕在化している課題や社会経済情勢の変化への対応などを踏まえ、今後の社会を見据えた取組を進める。

　一方、道の６年度予算の編成方針では令和以降最大の収支不足額が生じる見通しを示しており、施策や事務事業の徹底した精査による量的な削減とともに、既存事業の再構築による質の向上に取り組み、歳出の削減・効率化を図る方針を示している。

　道の方針に基づき道教委は、歳入・歳出の見直しを一層強化することを基本としつつ、当面する教育行政上の諸課題に対応する施策予算、学校教育や児童生徒に直接影響のある経費や施設の維持・保全に要する経費の確保に取り組む。

　基本的事項として、道教育推進計画の柱に基づき「学力・体力の向上」「いじめ防止・不登校対策」といった継続的課題への対応に取り組むほか、「ＩＣＴを活用した教育」「学校における働き方改革」「地学協働体制の構築」を一層推進する方向性を示した。

　事業の構築に当たっては関係部局とも連携を図るとともに、外部資金を活用するなど民間との連携を積極的に検討し、施策効果の向上を図る。

　教育委員会の会議で大鐘秀峰委員は「コロナ後の社会を構想する非常に難しい予算編成になるだろう。慎重に、緻密にプロセスをたどってほしい」などと求めた。

(道・道教委 2023-12-11付)