石狩局　学力保障に関する校長会議　人生デザイン力向上へ　対話が平均正答率向上に

（道・道教委 2023-12-08付）

学力保障校長会議

　石狩教育局は５日、道庁別館で学力保障に関する校長会議をオンライン開催した。管内の小・中学校および義務教育学校の校長が参加。管内の学力保障状況を確認したあと、授業改革を行き渡らせるための具体方策について協議を行った。

　管内全ての児童生徒に対する資質・能力の確実な定着に向けて、管内の学力保障の状況を踏まえ、各学校における授業改革の取組を全教職員で進める学校経営の充実を図ることを目的としている。

　はじめに、田中賢一局長があいさつ。なぜ学力を重要視するかについて「学ぶ力・学び続ける力は人生をデザインする力に直結する。教育課程において推進するのは公教育に携わる者としての義務と考える」と述べ、「児童生徒のデザインする力の向上を図ることは学校本来の取組だと捉え実践していきたい」と話した。

　続いて、関口祐太郎義務教育指導班主査が全国学力・学習状況調査における管内状況を独自の分析結果をもとに説明。前年度と比べて平均正答率３０％未満の伸びしろ層の割合が減少したほか、管内の小・中学校の約１０％が伸びしろ層ゼロを達成したことを報告した。

　つぎに安栄智裕義務教育指導監が、授業改革の進捗状況を伝えた。

　児童質問紙と平均正答率のクロス分析の結果から、対話のある授業について肯定的に回答した児童生徒の平均正答率が高い状況が見られた。安栄義務教育指導監は「対話を通して考えを深めたり広げたりすることが平均正答率向上につながるのではないか」と話した。

　最後に、参加者らが経営者としての戦略的な視点で協議を実施。いくつかのブレイクアウトルームに分かれ、授業改革を全ての教室の隅々まで行き渡らせるための具体方策について話し合った。

(道・道教委 2023-12-08付)