道立特別支援学校の冷房整備　７年度稼働　８管内２５校　肢体不自由、知的障がい優先

（道・道教委 2023-12-15付）

　道教委は、冷房設備の整備に着手予定の道立特別支援学校をまとめた。比較的夏季の気温が高い８管内の地域から、肢体不自由や知的障がいの学校２５校を対象校に選定。これら以外の特別支援学校に関しては、幼稚部、小・中学部を有する特別支援学校を優先し、段階的に整備を進める。

　道の補正予算が１４日に可決・成立。道立特別支援学校の冷房整備に２０億５５７６万円を盛り込み、体温調節が困難な児童生徒、自らの意思を伝達できない児童生徒が多く在籍する特別支援学校を優先し、より快適な環境を確保するため普通教室の冷房設備を整備する。

　２５校の内訳は、肢体不自由が岩見沢高等養護学校、真駒内養護学校、拓北養護学校、函館養護学校、網走養護学校の５校、その他が知的障がいの２０校。来年２月以降に実施設計に着手し夏から年度末にかけて整備を完了。７年度の稼働に備える。電圧の確保など電気設備の調整も行う。

　簡易型冷房は来夏に向けて全道立高校・特別支援学校２５５校の普通教室、特別支援学校の寄宿舎に各１台設置する計画。道教委は道立総合研究機構北方建築総合研究所から意見を聴取し、効果的な冷却方法を各学校に助言するとしている。

　冷房整備の予定校はつぎのとおり。

▽空知＝岩見沢高等養護、美唄養護、南幌養護

▽石狩＝真駒内養護、拓北養護、札幌養護、札幌養護共栄分校、札幌養護白桜高等学園、星置養護、星置養護ほしみ高等学園、札幌伏見支援、札幌伏見支援もなみ学園分校

▽後志＝余市養護、余市養護しりべし学園分校

▽胆振＝室蘭養護

▽渡島＝函館養護、七飯養護、七飯養護おしま学園分校

▽上川＝鷹栖養護、東川養護

▽オホーツク＝網走養護、北見支援、紋別養護、紋別養護ひまわり分校

▽十勝＝帯広養護

(道・道教委 2023-12-15付)