日高局 独自に若手職員向け勉強会 仕事の基礎身に付けて 講話やプレゼンで資質向上(道・道教委 2023-12-19付)
最終回は佐藤課長が仕事の基本から効率的に行うこつまで自らのノウハウを伝えた
【苫小牧発】日高教育局は今秋、全6回にわたる「若手職員向け勉強会」を独自に開催した。新採用職員ら10人を対象に、管理職や先輩職員が講話し、仕事の基本や心構えなどを伝えたほか、若手職員によるプレゼンテーションの機会を設け資質の向上を図った。
日高局では本年度、主任・主事10人のうち新採用者が5人、行政機関として初めて勤務する職員が8人に上ることから、勤務経験の浅さや基礎的な知識不足を補う機会として独自研修を企画。管理職・先輩からの講話で仕事上の基礎知識や過去の経験に基づいた働き方のアドバイスなどを提供してもらうこととした。
また、自分たちで何かを作って発信する機会がまだ少ないことから、係ごとに担当業務のプレゼンテーションを実施した。
9月20日から11月8日までの期間に全6回実施。初回は影山英明社会教育指導班主査が「学校運営協議会と地域学校協働本部について」、総務係の木島智一係長が「キャリアデザインについて」と題して講話。
2回目は教職員係の塩田将之係長が「高校の適正配置と高校の魅力化について」、道立学校運営支援室の遠藤亘室長が「道立学校事務職員の現状」、3回目は中尾育夫義務教育指導班主査が「日高管内における学力・体力の状況と義務教育指導班の業務について」と題し講話。4回目は鈴木毅教育支援課長が、5回目は伊藤博貴次長が講話した。
3回目以降は若手職員が教職員係、総務係、教育支援係、道立学校運営支援室の担当業務についてプレゼンテーションを行った。
最終回となる6回目の勉強会では、佐藤基企画総務課長が「道教委職員の仕事術」と題し講話。これまでの職歴を振り返りながらそれぞれの職務について説明。「道教委は子どものために仕事をするが、それは高校・大学への進学だけではなく、社会で生き抜く力を付けること、変化の激しい社会でぼうぜんと立ち尽くすのではなく、自分の足で歩ける力を身に付けさせてあげること」などと述べた。
また、仕事に当たる心構えとして「仕事は段取りが全て。事前準備を入念にした方が結果的に時間を短縮できる」「自分だけでやり遂げるのではなく、組織としてやり遂げられればそれでいい」など、実践的なアドバイスを送った。
このあと、道立学校運営支援室の岩崎由佳主任と酒井優主事が担当業務についてプレゼンテーション。同室の成り立ちや日々の経理・管理・契約業務、インボイス制度の概要などについて発表し、支援室の魅力として「財務事務に詳しくなれる」「各校の事務の方と密接に連携しながら仕事ができ、学校と深い関わりが感じられる」などとそのやりがいを語った。
全6回の勉強会を振り返り、佐藤課長は「大変熱心で、聞いてみたいことを活発に質問したり、他の部署の仕事に興味を示したり、目を輝かせて学んでいた」と評価。
行徳義朗局長は「当局は若者が多く、学び合う機会は大変有意義。管理職と一般職員のコミュニケーションの機会ともなり、風通しの良い組織づくりにつながれば」と話した。
(道・道教委 2023-12-19付)
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