石狩局　チャンネル・キャリア第３回　看護師を目指すには　現役職員がやりがい等紹介

（道・道教委 2023-12-19付）

　石狩教育局は６日、チャンネル・キャリア第３回をオンライン開催した。独自事業の石狩ＷｅｂチャンネルＰｌｕｓ＋に係るもので、柏葉脳神経外科病院の更谷和樹氏と宇野夢叶氏が講話。男性看護師と女性看護師を講師として迎え、看護師としての日常ややりがい、大事にしていること、看護師を目指す学生に伝えたいことなどを紹介した。

　チャンネル・キャリアは、高校・大学生を対象に、学校教員、医療従事者など様々な職業人との交流機会を創出するために本年度新設したもの。１講座６０分程度で職業に就いたきっかけや就職するまでの過程、やりがいなどについて講話する。

　開催後はオンデマンドで配信し、学校が授業等で利用することをねらいとしている。

　はじめに宇野氏が、仕事風景を撮影して動画にしたものを共有。スマートフォンでナースコールを受けたり患者の傷を撮影して職員間で共有したりすることをはじめ、手術が終わったあとの患者のフォローの仕方や点滴を準備する時に注意することなどをまとめた。

　つぎに、看護師になったきっかけについて「母に手に職を持ちなさいと言われて育ったことと、ぜんそくの弟が入院して看護師と関わる機会が多かったこと」と話し「ドラマチックな理由がなくても看護師になれる」と呼びかけた。

　また、看護師の１日の流れや大変なこと、つらいことを紹介したあと「患者さんからクレームを受けることもあるが、患者さんから感謝されることもある。きつく大変なイメージのある職種だが、私は天職だと思っている」と笑顔を見せた。

　続いて、更谷氏が講話。「高校生の頃、男性の先輩が看護師になったことから、男もなれるのだと気付き、興味を持った」と話し、キャリアアップができることと、研究ができる診療看護師・特定行為看護師になったことを説明した。

　診療看護師は、医師の診療補助としての医療行為ができる。医師の指示を受けずに薬を提供できるほか、開業のできる一定レベルの診療と患者のマネジメントを行える。「資格認定試験は、医師の必修と同程度で、過去問の振り返りを怠らなければ合格に近づく」と話した。

(道・道教委 2023-12-19付)