釧路局　ＡＳＩＲＵオンラインＰＧ　学びのプロセス明確に　ＮＩＴＳ動画等で意見交換

（道・道教委 2023-12-19付）

釧路教育局・ＡＳＩＲＵＯｎｌｉｎｅＰｒｏｇｒａｍ

　【釧路発】釧路教育局は１１月中旬、「ＡＳＩＲＵ　Ｏｎｌｉｎｅ　Ｐｒｏｇｒａｍ」をオンライン開催した。管内の幼稚園、小・中学校、高校や教育委員会職員を対象とした独自事業で、事前視聴した教職員支援機構（ＮＩＴＳ）の動画等について意見交流を行う研修会。参加者は動画の内容を踏まえ、自校でどのように実践していくかなど情報共有を行い、管内の教育環境の充実を図った。

　この取組は、学習指導要領の趣旨を踏まえ、持続可能な社会の担い手を育成するための各種資料・コンテンツ等を活用し、管内の教職員・教育委員会職員が探究心を持ちつつ、自立的に学ぶという主体的な姿勢を高められるよう研修の機会を確保することが目的。

　全５回の開催を予定しており「１人１台端末の活用による個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けて」「令和の日本型学校教育について」に関する内容の研修を既に実施した。

　この日の参加者は事前に視聴したＮＩＴＳ動画新学習指導要領編№５３「新学習指導要領に来往した学習評価（中学校数学）」の内容を踏まえて、指導と評価の一体化（中学校数学）について意見交流を実施。このほか、評価の際に自校で工夫点や限られた時間の中で適切な評価をするための見取りのポイントなど情報共有を図った。

　研修会の総括として釧路局の寺田紳義務教育指導班主査は「学習活動を複線化することによって、子どもたちが判断して主体的に課題解決に向け学習活動の取り組むことができる」と子どもに委ねる授業のイメージを明確にした上で、授業改善の方向性を示した。

　参加者からは「結果だけではなく過程も大事で学びのプロセスを明確にする重要性を再認識した」「授業づくりで重視すべきポイントが定まり日頃の授業で活用していきたい」など感想の声が上がった。

　釧路局では、今月下旬に「カリキュラム・マネジメント」、来年１月下旬に「特別支援教育」に関する同研修会を開催する予定。

(道・道教委 2023-12-19付)