高校入選の追検査対象　感染症、生理痛など明記　道教委が配慮事項を通知

（道・道教委 2023-12-25付）

　道教委は２１日付で高校入学者選抜における配慮事項を関係者に通知した。国の方針を踏まえ、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザによる感染のほか、月経随伴症状の場合も追検査の対象になることをあらためて周知した。

　高校入試における生理に伴う体調不良への対応は自治体間で差が生じており、盛山正仁文部科学大臣は１１月１６日の参議院文教科学委員会で各都道府県教委に追検査の対象とすることを明確化する考えを表明。これを受けて文科省は１９日付で全国の教育委員会に通知を送付し、試験の受験日と生理痛などの体調不良が重なった場合、追検査や書類選考など受検機会の公平性を確保するための柔軟な対応を求めた。

　一方、道教委ではこれまでも月経随伴症状の場合も追検査の対象とする方針を示しているが、国の通知を受けあらためて留意事項を周知。コロナやインフルなど学校保健安全法で定める感染症のほか、月経随伴症状など本人に帰責されない体調不良を追検査の対象者であることを明記した。

　また、大雪・暴風雨などによる交通機関の乱れなどの事態が予想される場合、受検者が途中の事故に巻き込まれた場合、痴漢の被害に遭った場合、やむを得ない事情として追検査や検査時刻の繰り下げなどの柔軟な対応に努めるとした。

(道・道教委 2023-12-25付)