道産業教育審が第１回会合　１３年ぶりに調査実施へ　専門委設置し内容等検討

（道・道教委 2023-12-22付）

産業教育審議会

　第２９期道産業教育審議会の第１回会合が２０日、道庁別館で開かれた。第２８期審議会の答申を踏まえ、平成２２年以来１３年ぶりに高校の産業教育の充実に関する調査を実施することを確認。専門委員会を設置し、調査の具体的な内容や方法について検討を進める。

　第２８期審議会は２年１２月、道教委から「新時代に対応した資質・能力を育成する本道産業教育の在り方」に関する諮問を受け、２年にわたって議論。４年１２月に取りまとめた答申では①外部連携の充実②専門性を有する教員の確保③教育環境のデジタル化への対応④柔軟な会計予算―の４項目を整理した。

　第２９期審議会ではこの答申を踏まえ、円滑・効果的な産業教育の推進に向けた情報収集とともに、今後の本道高校教育における産業教育の振興・充実を検討するための資料として、平成２２年以来１３年ぶりに「高校の産業教育の充実に関する調査」に取り組む。

　会合には委員１２人が出席した。倉本博史教育長はあいさつで、人口減少や少子高齢化、技術革新、グローバル化の進展によって「従来の知識や経験だけでは、解を生み出すことが難しい時代だ」と強調。第２８期審議会による答申を踏まえ「今後も産業人材の育成に資する施策を進めたい」と述べた。

　会長には小樽商科大学の岡部善平教授、副会長には北海道武蔵女子短期大学の明田川知美准教授を選出した。

　議事では、事務局が専門高校の概要や第２８期答申、近年の産業教育に関する主な事業などを説明したあと、調査項目の検討などを行う専門委員会の設置を確認。委員長に明田川副会長、副委員長に㈱松岡商事の松岡宏尚代表取締役が就いた。

　会合後は第１回専門委員会を開き、具体的な調査対象や調査項目に関する検討を進めることを確認した。

　審議会は全４回を予定。第２回審議会は来年８月の開催を計画している。７年１１月の最終報告を見込んでいる。

(道・道教委 2023-12-22付)