函館圏域高校の在り方検討会議　時代に合った人材育成を　道教委　学校魅力化へ協議

（道・道教委 2023-12-26付）

函館圏域における高校の在り方検討会議

　【函館発】道教委主催の函館圏域における高校の在り方検討会議が１９日、渡島合同庁舎で行われた。２市４町の首長、教育長ら１０人が出席し、函館圏域における高校の魅力化について意見を交流。出席者からは時代に合った人材育成を求める意見や、生徒や地域のニーズに即したカリキュラムを求める声が上がった。

　一定圏域単位で将来的に高校が担うべき役割、高校の魅力化、多様な学習ニーズに応える高校配置の在り方を協議するもの。圏域における高校の教育機能維持向上を図ることをねらいに、本年度は釧路、北見、紋別、函館の４圏域で会議を開催した。函館圏域の初会合には函館市、北斗市、七飯町、鹿部町、森町、木古内町の首長や教育長らが出席。

　齊藤順二道立学校配置・制度担当局長は「生徒の就学機会の確保や地域創生の観点に立った教育環境の維持向上に向け、地域の皆さまと一体になって検討を進めていくことが重要」と強調。「圏域の子どもたちが豊かに学べる環境を目指し、魅力ある高校配置に向けた意見交換を行いたい」と呼びかけた。

　道教委の公立高校配置計画案（６～８年度）のうち、函館圏域においては８年度に函館水産高校を１学級減とする案が示されている。会議では道教委の担当者が渡島学区における高校の配置状況や入学者数、進路動向を説明。９～１２年度までに３３７人の中卒者減が見込まれる見通しを示し、学校・学科配置の在り方や魅力ある高校づくりを課題として提起した。

　出席者は「高校魅力化を目指すに当たって、今後の時代に合った人材育成に向けた教育課程が必要」「生徒や地域のニーズに合った観点で学科を編成する必要がある」などと意見。国立高等専門学校や私立高校８校を有する函館圏域においては、それぞれの学校の観点に立ち、適切な公私比率の勘案を求める声も上がった。

(道・道教委 2023-12-26付)