過去最多の6539人 精神疾患の病気休職 道内在職者比 全国平均上回る
(国 2023-12-27付)

 教職員の精神疾患による4年度病気休職者数は6539人と過去最多となったことが、文部科学省の公立学校教職員の人事行政調査で分かった。教職員全体に占める割合は0・71%とこちらも過去最高となり、道内の数値は全国平均を上回った。

 精神疾患による病気休職者の総数は前年度比642人増の6539人で2年連続の増加。札幌市を含む道内では25人増の364人となった。

 在職者に占める精神疾患による病気休職者の割合は0・7ポイント上昇して0・71%。札幌市を除く道内では0・78%、札幌市では1・07%といずれも全国平均を上回っている。

 懲戒処分の発生件数は745件で前年度から37件増加、訓告等は3827件で145件減少した。児童生徒への性暴力等で懲戒処分となった者は119人で25人増加した。

 女性管理職の数は1万5914人で811人増加。管理職に占める割合は23・7%と過去最高の割合となり、校長は20・7%、副校長・教頭は26・3%といずれも内閣府の第5次男女共同参画基本計画で示す数値目標(校長20%、副校長・教頭25%)を達成した。

 管理職選考における特別支援教育の経験(特別支援学級担任、通級指導、特別支援学校における指導など)の有無を把握している教育委員会を調査したところ、「把握している」が26・9%。うち管理職選考で考慮している割合は78%だった。

 文科省は今後、各教育委員会に対し、特別支援教育の経験を把握・管理するよう各種会議における方針の徹底、好事例の横展開を通じた一層の取組を依頼する。

(国 2023-12-27付)

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