宗谷教育研修センター　冬季セミナー　社会で生き抜く力育成を　個別最適な学びで塩﨑所長

（関係団体 2024-01-23付）

宗谷教育研修センター冬季セミナー

　【稚内発】宗谷教育研修センターは１０日、管内冬季授業づくりセミナーを開催した。稚内生涯学習総合支援センターを主会場にハイブリッド形式で実施。宗谷教育局の松浦隆史教育支援課長、同センターの塩﨑由雄所長が講師を務め、学習指導要領で求められる深い学びや個別最適な学びについて解説した。

　セミナーは、学習指導要領に定められている授業改善について理解を深めることなどが目的。教職員約４０人が参加した。

　午前中は松浦課長、午後は塩﨑所長が講師を務めた。うち塩﨑所長は「個別最適な学びと協働的な学びの実現に向けて」を演題に講話と演習を実施した。

　塩﨑所長は冒頭、個別最適な学び・協働的な学びが提唱された背景として「発達障がいの可能性がある子どもや不登校など、子どもの実態が多種多様になってきている」と強調。

　その上で「４０歳、５０歳になっても学び続ける力や正解のない課題に対応していく力の育成がこれからの教育には求められている」と呼びかけ、社会で生き抜くための能力向上を見通した教育の在り方を説いた。

　個別最適な学びの推進に向けては、児童生徒のみで学習の見通し・展開・振り返りを行えるようにしていく必要性を強調。「各単元における目標の設定や目標達成までの時間配分など、教員が担っている部分が多い。個別最適な学び・主体的な学びを進める上で、それらのスキル向上を図っていかなければいけない」と述べた。

　講話終了後の演習では、児童生徒が単元の目標設定や学習計画の立案などができるようにしていく教員の関わり方について参加者同士で意見を交わした。

(関係団体 2024-01-23付)