道高校長協会 防災調査研究 実践のアップデートを 体制構築・意識醸成等に課題
(関係団体 2024-01-24付)

学校における防災管理の課題表
学校における防災管理の課題(クリックすると拡大表示されます)

 道高校長協会(宮澤一会長)は調査研究「新時代に対応した高校経営の在り方~学校経営における防災の在り方(中間報告)」をまとめた。防災管理の課題は「体制の構築」「防災意識の醸成」が上位を占め、関係機関と連携した避難所の設置や災害体験などの防災教育に効果を感じている校長が多い。避難訓練や防災講話などの実践が定着しつつある一方、取組の形骸化を懸念する声もあり、1日防災学校を契機に既存の防災教育をアップデートするほか、地域との連携体制を構築する必要性を示した。

 同協会調査研究部管理運営委員会(濱田哲也委員長)は、社会に開かれた教育課程のもと、地域と共にある学校、地域の防災の拠点としての役割を果たす学校経営が求められることから、本年度から2ヵ年にわたり、防災に関する調査研究に着手した。

 研究の推進に当たり、道内の公立・私立高校275校に対して防災の在り方に係る意識調査を実施。200校から回答を得た。

 現任校で警戒する自然災害は「地震」が82・0%、「雪害」が76・0%、「台風」が58・0%。管理職として対応した経験のある自然災害は「地震」「雪害」が共に78・0%、台風が47・0%の順に多かった。

 防災における課題は「指導の工夫」が30・0%で最多。次いで「意識醸成」が25・5%、「地域との連携」が16・0%と続いた。

 学校における防災管理の課題は「体制の構築」が26・5%、「意識醸成」が23・0%、「地域との連携」が11・5%。防災教育の実践では「学んde防災」が44・0%、「1日防災学校」が41・5%で実施していることが分かった。

 効果があった取組として「避難訓練+講話」「避難所設置」「災害体験」などが上がる一方で、取組の形骸化を懸念する声もあった。

 防災教育で重視していることは「災害によって引き起こされる危険を予測し、自らの危険を回避することができるようになる」「自然現象や災害、防災・減災に対する正しい知識を習得する」「避難訓練を通して迅速な避難行動ができるようになる」が上位を占めた。

 調査結果から同委員会は「1日防災学校の実施を機会に参加型の防災学習を取り入れるなど、防災教育のアップデートが求められる」と指摘。「地震や津波など予測困難な事態への対応をグループ協議する活動等において教科等横断的に実施し、探究的な要素を含めると効果的」と分析している。

 また、地域との安定した関係性や連携体制を構築することや、各校の地域の特性に沿ったプログラムの体系化を進める必要性なども示している。

 来年度は、同調査研究の完成年度に当たることから、各学校が防災に係る教育活動を展開し、これまで以上に安全・安心な学校経営を実現できるよう提言としてまとめる。

 また、各学校の1日防災学校の実践例を紹介し、その成果と課題を検証するとともに、道の防災担当者を招いた研修会を開催し、成果を還元する予定だ。

(関係団体 2024-01-24付)

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