日教組第７３次教育研究全国集会　木下委員長あいさつ概要

（関係団体 2024-01-30付）

　日教組第７３次教育研究全国集会における、北教組の木下真一中央執行委員長のあいさつ概要はつぎのとおり。

　元日に発生した能登半島地震によって、多くの人命が奪われた。被災された方々も多くいる。心よりお見舞いを申し上げるとともに、厳しい寒さの中での避難生活のつらさは想像に絶するものであり、子どもたちのために奮闘している現地組合員・教職員の報道を見るにつけ、心が痛むとの表現では難しい悲しみを感じる。

　本日、ここにいる全ての仲間が被災地に寄り添う温かい気持ちを持って結集していただいていると思う。皆さんと共に、一日も早い復興・復旧を祈る。

　あらためて、全国各地から、津軽海峡を越えて、嵐の中、北の大地・北海道にお越しいただいたこと、心より歓迎する。全国の組合員・関係者の協力のおかげで４年ぶりに対面による教育研究全国集会を開催することができたことに感謝申し上げる。

　会場に来られるまでに、子どもたちの登校する姿を見かけただろうか。楽しいことがある学校に向かって自分よりも背が高い雪山の間を進んでいた。今日も全国各地で、子どもたちは学校に向かっている。そして、教職員は笑顔で子どもたちを迎える。

　教育を巡る情勢は目まぐるしく変化しているが、どうであろうとも、この朝の光景は変わらないもの。社会が求める教育の在り方、あるいは教育技術が発達し、様々な教育機器、生成AIなどが導入されようとも、子どもたちは学校で学ぶ楽しみがあるから、心を躍らせて教室に飛び込み、そこに活気が満ちあふれる。

　こうした学校・教室の原点は、これからも不偏のものであることは明らかであり、変えてはいけないものである。子どもたちの声があふれる教室、そして生き生きと働ける学校を守る取組が私たちの使命であると考えている。

　本集会開催に当たって、北教組、道私立学校教職員組合協議会は、活発な実践交流や討議によって私たちの教育研究がますます発展し、民主教育の確立が図られることを願って、諸準備を進めてきた。これからの３日間が有意義なものとなり、第７３次教育研究全国集会が成功することを願っている。

(関係団体 2024-01-30付)