札幌市教委 働き方改革取組表彰校〈下〉
(札幌市 2024-01-26付)

事業提案型

▼山鼻小

 全ての担任の授業時数を平均25時間に近づけるため、専科指導等を推進してきたが、4年生担任の授業時数が25・8コマと最も多かったことから、学年主任が中心となり、音楽、図工、外国語活動の3科目において「学年内専科授業」を実施することで、授業時数の平準化を提案。

 当該取組を4月から試行実施しているが、同じ授業を3回工夫してできる、1教科の教材研究を深く行うことができるようになるなど働き方改革の側面での効果に加え、生徒指導の観点からも大変優れた取組であることを当該学年の担任が実感する取組となっており、今後の本格実施後の効果にもよるが、他の学年にも取組範囲を増やしていくことを検討。

▼東栄中

 若者・ベテランに関係なく参加者同士が、慣例や既存の概念にとらわれることなく、自由にアイデアを出し合うことで、働き方改革に対する意識醸成を図るため「働き方改革ワークショップ」の開催を提案。

 また、当該取組のセカンドステップとして、探究的に社会通念や一般的な企業の勤務常態等にも視点を向け、働き方改革という共通課題のもと、講師による「ミニ研修会」の開催を検討。

▼月寒中

 4年度、デジタル採点システムを導入し、さらなる業務負担軽減を図るべく、タッチペンで添削や文字の入力が行えるよう校務支援機に接続可能なタッチディスプレーの導入を提案。

 また、デジタルサイネージのさらなる活用として、誰もが校内のどこからでもタブレットの情報を投影できるようクロームキャストの導入を提案。

▼新光小

 児童への質の高い学びの時間の提供、担任の授業準備期間の削減を目指すべく、民間企業と連携・協力し、体育や音楽、図工など専門性を生かせる教科を中心に外部人材の活用を提案。

 また、月に1度、環境整備日を設定し、不用品の廃棄、空き教室の整理整頓などを実施することで、新たに生まれたスペースを、不登校傾向のある児童や個別の配慮を要する児童が落ち着いて学習に取り組めるように、リモート授業を受けることができるワイファイ環境が整備された「ほっとルーム」として活用することを提案。

 さらには、今後のコミュニティ・スクールの導入を見据え、学校、家庭、地域の3者が持続可能な形で取り組めるよう、地域と連携し、活動内容の見直しを提案。

▼二条小

 4年度から保護者理解のもと午後5時30分~翌午前7時30分としていた転送電話設定について、作業の自動化を提案。

 このほか、午後6時以降まで勤務を行う場合の退勤時間めどの申請、個人の毎月の時間外在校等時間の実績を配布し、個人に次月の目標を設定させることでの意識醸成を提案。

▼稲積中

 これまで各種行事の見直し、会議のペーパーレス化、部活動時間の見直しなど様々な取組を実施してきており、職員全体の時間外在校等時間は月平均45時間以内を維持しているが、月によっては45時間を超える職員もいることから、校務の効率化や負担軽減を推進するべく、教務主任が中心となり、自動採点機能や学習データの分析機能を有した採点分析システムの導入を提案。

(札幌市 2024-01-26付)

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