札幌啓北商高　課題研究発表会　自分事として解決を　６班が日頃の研究成果報告

（札幌市 2024-01-30付）

札幌啓北商業高課題研究発表会

　市立札幌啓北商業高校（桑島宏明校長）は１７日、同校で５年度課題研究発表会を実施した。３学年の授業「課題研究」で選ばれた六つの班が全校生徒に対して１年間の調査研究の成果を発表。生徒たちは「高校生チャレンジグルメコンテストｉｎ　ＨＯＫＫＡＩＤＯ」「野球の楽しさを知ろう」などをテーマに、調査研究で得た気付きや活動内容を紹介した。

　課題発表には①高校生チャレンジグルメコンテストｉｎ　ＨＯＫＫＡＩＤＯ②野球の楽しさを知ろう！野球チャレンジ～ｉｎ真駒内児童会館③Ｆｕｔｕｒｅ　Ｓｋｉｌｌｓ　２０２３　海洋と観光についての課題④生ものが嫌いな人にも、お寿司を食べられるようになってほしい⑤観光ウェブページのデザイン⑥ポワソン・ダブリールさんと余市すこやか自然農園さんとのコラボ　高校生つながるマルシェに出店！～梨たっぷりシュークリーム―のテーマで調査研究を進めた六つの班が参加した。

　①では、昨年１０月７日に行われた高校生チャレンジグルメコンテストｉｎ　ＨＯＫＫＡＩＤＯの実行委員として行った広報活動などを通じて得た気付きなどを紹介。

　②では、真駒内児童会館を利用している小学生に野球の楽しさを教えるイベントの開催と運営の様子を伝えた。

　③では、札幌市が主導するスタートアップの発掘、育成支援プロジェクト「Ｆｕｔｕｒｅ　Ｓｋｉｌｌｓ　２０２３」での取組を報告。

　④では「生ものが嫌いな人にも、お寿司を食べられるようになってほしい」との思いで考察したすしをおいしく食べられる方法について発表した。

　⑤では、北海道や札幌の観光を紹介する北海道の酪農ウェブページの内容を紹介。

　⑥では、札幌の洋菓子店と余市の農園をつないで開発した新商品を無印良品札幌パルコ店のマルシェで販売したことを報告した。

　発表後の全体講評では、（株）良品計画営業本部北海道事業部の鈴木恵一さんが「これから社会に出ると今回の発表のように課題を見つけることがあると思う。今回の経験を生かして他人事ではなく自分事として解決できるようにこれからも頑張って」と激励した。

　発表した生徒は「活動を通して、大人に自分たちの意見をしっかり伝えること、自分ができる仕事のスケジュールを考えて予定を決めることの大切さが分かった」「後輩たちには、来年の課題探究の授業において、早めに計画を立てることや企業との連携、“報・連・相”をしっかりすることなどを大切にしてほしい」などと話した。

　発表を傍聴した生徒は「一つ一つの発表のクオリティーが高く、大人のプレゼンテーションみたいで聞き入ってしまった」「計画だけで終わるのではなく、実際にアポ取りして、企業の方と協力して、商品を開発して、実際に販売して、利益を出したのがすごいと思った」などと感想を述べた。

(札幌市 2024-01-30付)