校長室から―未来育む札幌の学校―　つながりが広がる学校　札幌市立南月寒小学校

（札幌市 2024-01-31付）

加藤秀樹校長

▼わが校の強み

　本校では、近隣にカーリングスタジアムがある利便を生かし、カーリング学習を取り入れています。

　カーリングはチーム間の駆け引きがあり、作戦どおりにいかないゲーム展開に一喜一憂できる面白さがあります。元オリンピック選手指導のもと、フロアカーリングでルールを学んだ子どもたちは、スタジアムの氷上で実戦を楽しんでいます。

　カーリング学習は、冬のスポーツの良さと体験を通して学ぶ良さがつながる魅力的な地域学習です。

▼授業づくりの工夫

　本校の旧教職員と小中一貫教育パートナー校に参加協力をお願いし、校内研究会「研究成果を試す会」を１０月に開催しました。

　国語・算数・道徳・ＩＣＴ活用の４部会において公開授業を行い、研究協議では子どもの学びに焦点化して話し合いました。中学校教員からは、関わり合いながら学びを深める子どもたちの姿に対して高い評価をいただきました。

　本年度はパートナー校のつながりを生かして、本校の子どもの学びを語り合う研究協議ができました。

▼教職員への思い

　本校は令和８年度に開校５０周年を迎えます。

　そこで来年度から、周年事業の計画・準備・実施の３か年プロジェクトをスタートする予定です。子ども主体の周年事業「（仮称）子どもが創る５０周年」の取組は「仲間が大好き、学校が大好き」という心がつながる学校づくりです。

　教職員の知と情のつながりを生かし、従来型の周年事業（式典・集会・研究会等の開催）の枠組みを超えた取組の創造を期待しています。

▼校長としての喜び・楽しみ

　毎年、修学旅行の様子を全校朝会で紹介しています。

　食事後、きれいに積み重ねられた食器。退室時、来た時と変わらないほど片付いた部屋。そして、部屋のテーブルに置かれた手紙。子どもたちが書いた手紙には、ホテルで過ごした思い出、ホテルの方々への感謝の言葉がびっしりと書かれています。

　子どもたちによる自治的な活動（マモルンジャー）の「３つのあ（あいさつ・歩き方・後片付け）」の心を修学旅行につなげる６年生の姿に感動しました。

この記事の他の写真

ゲームの面白さが実感できるフロアカーリング

(札幌市 2024-01-31付)