札幌市教委　新出退勤管理システム　４月から全校導入予定　９園・校で先行実施し動作検証

（札幌市 2024-02-01付）

　札幌市教委は、１月２６日から新たな出退勤管理システムの試験導入を開始した。現在、きくすいもとまち幼稚園など９園・校をパイロット校として動作を検証しており、４月から全校で導入する予定。これまで紙で行っていた休暇申請や文書決裁の一部がシステム上で可能となり、さらなる働き方改革の推進などが期待されている。

　市立学校における働き方改革の推進に向け、市教委は２年度から各校に出退勤管理システムを導入。３年度からは２次元バーコードを利用して出退勤時刻を打刻するシステムを運用している。

　近年、ＯＳやソフトウエアのアップデートの影響で動作が安定しない状況が度々発生し、その修正対応に係る各学校の事務負担などが課題となっていたことから、持続可能な新たなシステムを導入する。

　出退勤時刻の打刻は、現行のシステムに引き続き２次元バーコードを読み取る仕組み。新たに、休暇申請、休暇残日数管理、簡易な文書決裁などがシステム上でできる機能が追加された。

　このほか、時間外在校等時間などの自動集計が可能になり、市教委の業務負担軽減にもつながることが期待される。

　現在、きくすいもとまち幼、円山小学校、平岡南小学校、東光小学校、定山渓小学校、向陵中学校、中央中学校、市立札幌開成中等教育学校、市立札幌豊成支援学校の９園・校で試験的に導入し、動作の検証を進めている。

　今後、約１ヵ月ごとにパイロット校を１０校ずつ程度追加する考えで、４月から全校に導入する予定だ。

(札幌市 2024-02-01付)