札幌藻岩高と啓北商高再編新設校　９年冬にも校舎等完成　完成まで旧藻岩校舎使用　９年度開校

（札幌市 2024-02-02付）

新校舎のイメージパース＝市教委提供＝

　札幌市教委は、９年度に開校を予定している市立札幌藻岩高校と市立札幌啓北商業高校の再編新設校について、９年冬ごろに校舎および屋内運動場が完成する見込みを示した。開校時期は延期せず、新校舎完成までの間、生徒たちは旧札幌藻岩高校舎を利用する予定となっている。

　市教委は、今後の中卒者数の減少などを踏まえ、札幌藻岩高と札幌啓北商業高を発展的に再編し、新設校として９年度に開校する方針を示している。単位制を導入し、１学年で普通科５学級、商業科３学級の計８学級とする考えだ。

　新設校の校舎は、両校のうち敷地面積が広く、交通利便性の良い札幌藻岩高の敷地内に建設。昨年４月から基本設計に着手し、市教委、市都市局、設計者、両校関係者らで検討を進めてきた。

　１月３１日に公表された基本設計案をみると、校舎棟は４階建て延べ１万３８５平方㍍、屋内運動場棟は延べ４３９４平方㍍となっている。

　校舎１階には、図書館、ホール、大講義室が一体となった地域交流スペースを設置。２～４階は、ラウンジエリアを中心に右側に講義室エリア、左側に中講義室・管理エリアを配置している。

　２階の職員室は、執務スペースと生徒相談スペースを明確に分けたレイアウトとしている。

　今後のスケジュールをみると、当初の計画どおり７年秋ごろから校舎・屋内運動場の新築工事に着手。９年４月の開校に合わせた完成を目指していたが、建設業の週休２日制の厳格化などの影響で９年冬ごろにずれ込む見込みだ。

　開校時期は延期しない予定。新校舎完成までの間、新設校１期生と札幌藻岩高７～８年度入学生は旧校舎を利用することとしている。札幌啓北商業高の７～８年度入学生は、卒業まで札幌啓北商業高校舎で過ごす。

　市教委は、基本設計などに対する市民意見を３月４日まで募集。市ホームページなどから受け付けている。

(札幌市 2024-02-02付)