札幌市　環境教育・子どもＷＳ　自分にできることは　地球環境や気候変動考える

（札幌市 2024-02-02付）

８人の児童が環境問題について考えた

　札幌市環境局は１月中旬、市内の児童会館５ヵ所で「環境教育・子どもワークショップ」を開催した。運営本部と各会場をオンラインでつなぎ、参加した児童たちは地球環境や気候変動について対話を通じて学びを深めた。２７日にもその他５会場で開催する予定としている。

　ワークショップはこれからの未来を担う子どもが地球環境を守っていく上で必要な知識を学び、自主的に行動するきっかけづくりとして実施している取組で、今回で４回目。

　この日は、厚別・手稲・東・西・北区の児童会館５会場でワークショップを開いた。

　うち西区の発寒児童会館では、８人の小学生が参加した。

　はじめに、本部進行役が５会場に向けてオンライン上から「みんなはどこに住んでいる？」「地球でどんなことが起きている？」と議題を投げかけた。児童たちは日頃見聞きしていることを元気良く発表した。

　現地会場のファシリテーターが、地球を半分にカットしたタマネギに見立てて、われわれが地球の表面に住んでいること、空気の層はタマネギの皮ほどしかないことなど、自分たちを取り巻く環境について分かりやすく解説したほか、話の流れや児童たちの意見を模造紙にまとめて見える化した。

　つぎに、本部進行役が地球上では温暖化が進行していて、二酸化炭素の発生を抑制し地球環境を保全するために、社会全体で植物を植えたり自然エネルギーを活用したりすることを挙げた。

　児童たちは真剣な表情で耳を傾け、地球温暖化対策のために「自分たちにできることはなんだろう？」とアイデアを出し合った。

　「海にごみを捨てない」「マイバッグやマイボトルを持ち歩く」と身近にできることを出した。

　大人に頑張ってほしいこととして「太陽光発電などのエコなエネルギー開発に取り組んで」「大量のペットボトルの使用を控えて」と声を大にした。

　参加した児童からは「ワークショップは難しかったけれど楽しかった」「環境問題に興味が出た」と感想の声が上がった。

　担当した市環境局環境都市推進部環境政策課の谷内祐介環境教育担当係長は「ワークショップが子どもたちにとって環境問題に気付くきっかけになってほしい」と話している。

　２７日には豊平・白石・南・清田・中央区で行われた。

(札幌市 2024-02-02付)