オールオホーツクで学力向上検証協　定着しない理由考えて　ロードマップの取組で成果

（道・道教委 2024-02-13付）

オールオホーツクで学力向上検証協

　【網走発】オホーツク教育局は５日、オホーツク合同庁舎で「オールオホーツクで学力向上を！」検証協議会を開催した。本年度の取組を振り返り、各学校における来年度以降の学力向上に向けた実践の充実を図った。

　オホーツク局では、管内教育委員会協議会教育長部会、管内小中学校校長会と連携した学力向上支援事業「オールオホーツクで学力向上を！」を実施し、検証改善サイクルの確立を通した各学校における学力向上を図っている。

　協議会は取組の実施状況を検証し、次年度以降の取組について意見交換および協議を行うことにより、管内小・中学校における学力向上に向けた取組の充実を図るもの。教育長部会から平野毅部会長、校長会から德増秀隆会長、教育局から桑原知己局長ら計１５人が参加した。

　はじめに、オホーツク局の担当者が管内小・中学校における「オールオホーツクで学力向上を！」の取組状況を発表。ほっかいどうチャレンジテスト分析・活用ツールの活用や１人１台端末の効果的な実践などをロードマップに位置付けている取組事例を紹介し、成果が上がっていることを報告した。

　この取組の評価について協議。校長会の德増会長は「管理職ではなく職員が中心になって取り組む割合が増えていて、授業改善に関わるところの組織改革はこの取組によって変化した」と評価した一方で「学力は一度も全国平均を超えたことがない」と指摘した。

　教育長部会の平野部会長は、成果は上がっているとしたものの「学力のついていない子どもがなぜついていないのかを考える必要がある」と話した。

　続いて、次年度の取組の方向性について、ロードマップを「“全国学力・学習状況調査”やほっかいどうチャレンジテストの活用」「１人１台端末の“効果的”な活用」と補足・変更したことなどを報告した。

　これに対し「各市町村で行っている独自の取組とロードマップの内容が必ずしも一致しないため、各市町村で実践していることを尊重できるようにしてほしい」などの意見が上がった。

　教育局では今回の協議会を通して、今後もロードマップの改善等を図っていく。

(道・道教委 2024-02-13付)