「持続可能性」が鍵 地域クラブ活動推進協議会 蘭越町と中札内村が事例発表(道・道教委 2024-02-13付)
道教委は9日、札幌市内のかでる2・7で第2回地域クラブ活動推進協議会を開催した。蘭越町教委と中札内村教委が部活動の地域移行に向けた実践事例を発表。子ども・保護者のニーズを把握し、地域一体で持続可能なスポーツ・文化環境の構築に取り組む重要性を確認した。
部活動の地域移行に向けた国の実証状況などを検証し、市町村への普及方法や支援策の検討・協議を行うもの。開催に先立ち部活動関係者会議を開催し、地域移行の取組状況を共有した。
校長会や部活動関係団体、国の委託事業に取り組む市町村・市町村教委、PTA、スポーツ・文化団体・スポーツ・文化担当部局の職員ら15人が参加した。
部活動改革推進課の田口範人課長のあいさつに続き、同課から6年度の国の実証事業や「部活動の在り方検討支援アドバイザー派遣事業」などの取組を説明。今後、民間企業などから寄付・支援を受ける体制の構築を進め、官民連携で地域移行を支援する方針を示した。
続いて蘭越町教委の梅本聖孝教育次長が、ICTを活用した吹奏楽部の遠隔指導の取組について事例発表を行った。中札内村教委の部活動地域移行コーディネーターの高橋慎氏は、バドミントン協会の設立をはじめ、アンケート調査をもとに実現した様々な取組を紹介した。
意見交換では「地域住民や地域全体で支える世論形成が必要。中札内村のように学校・地域の連携・協働の観点が必要になる」「“持続可能性”がキーワード。国の委託事業終了後の活動をどう進めるか、子どもたちの目線でしっかりと捉え、持続できる活動にしなくてはならない」などの声が上がった。
(道・道教委 2024-02-13付)
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