道教委が教員養成セミナー　初の教壇　思い描いて　高校生１３５人　ＨＲでの言葉紡ぐ

（道・道教委 2024-02-15付）

端末で参加する北広島高校の生徒

　道教委は５日、第６回教員養成セミナーをオンラインで開催した。本年度最終回となった今回、始業式後初のホームルームをイメージし、子どもたちへの最初の言葉を考える演習を実施。高校生１３５人が参加し、将来の自分の姿にイメージを膨らませた。

　セミナーは、高校生を対象に教職や教員養成大学への進路選択に関心を持ってもらうために３年度から実施している。

　生徒の希望に応じて小・中・高・特の各校種のグループに分かれ、現職の小学校教員１４人がサポートした。

　はじめに参加者は始業式で子どもたちと出会う場面をイメージ。１年後に成長してほしい姿、頑張ってほしいこと、子ども同士で築いてほしい人間関係を伝える言葉を考えた。

　続いて先生になったつもりで発表。「これまでの頑張りを信じ、勉強や部活動に全力で取り組んでほしい」「３年生は進路を決めることに集中すること。ぎすぎすした雰囲気にならないで」など子どもたちに伝えたい思いを語った。特別支援学校のグループでは障がいに応じて伝え方を工夫して演習に臨んだ。

　最後に現職教員がアドバイス。音更高校の小辻亮太教諭は「大変な仕事も多いが“目の前の生徒を大事にしたい”という気持ちがあればどんなことも乗り越えられると思う。“何事も最初が大切”を意識して教員になってほしい」と呼びかけた。

　北広島高校２年生の野口穂乃実さんは中学校時代の恩師に憧れて教職を志望。セミナーに参加後「様々な教育を学び、子どもたちから親しまれる、相談しやすい先生になりたい」と教職への思いを強くした。

(道・道教委 2024-02-15付)