道 6年度予算案 4.1%減 3兆215億円 保育所等への巡回支援など(道・道教委 2024-02-16付)
道は15日、1定道議会に提案する6年度予算案を発表した。一般会計総額は、骨格編成だった前年度補正後の肉付け予算と比べ、4・1%減の3兆215億円。離職した保育士の再就職支援や保育所等への巡回支援を行うほか、子どもの意見を道政に反映させる取組などを推進する。
子ども・子育て関連の主な事業をみると、保育士・保育所支援事業に877万円を充て、新たに離職した保育士の再就職支援や保育所等への巡回支援等を実施。潜在保育士掘り起こしに向け、市町村と連携し、福祉人材センターへの保育士情報の届け出を促進するほか、再就職の相談、職場見学の同行、就業後のフォローなどを行うキャリアアドバイザーを配置する。
また、こどもの意見反映推進事業に1000万円を措置した。
半導体産業に係る複合拠点化事業に1億93万円を配分し、半導体の製造・研究・人材育成等が一体となった複合拠点の実現に向けた取組を推進。全道14地域で道民向けセミナーを開催するほか、全道の高校25校で出前授業、小・中学校14校で体験教室を展開する。
民族共生象徴空間(ウポポイ)関連事業には1億円を計上し、ウポポイの誘客促進やアイヌ伝統文化を発信。具体的には、アンテナショップの開設や舞踊の承継に向けた人材育成、出前講座の開催などを予定している。
このほか、縄文世界遺産活用推進強化費として5488万円を充て、北海道・北東北の縄文遺跡群の適切な保存と活用や情報発信を展開。青森県・岩手県・秋田県と連携した首都圏フォーラムの開催など、4道県が連携した取組を進めるほか、道単独で受け入れ体制の整備や各種セミナー、パネル展の開催、教育旅行、観光旅行の誘致などに取り組む。
道の6年度予算案のうち、教育・子育て関連施策はつぎのとおり。
【安心して住み続けられる地域に】
▼総務部
▽防災教育推進=1644万円
▼総合政策部
▽日本語教育等による多文化共生推進=687万円
▼環境生活部
▽性の多様性理解促進(新規)=221万円
▽ヒグマ対策推進=6981万円
▽性暴力被害者支援=1173万円
▽人権啓発推進=2099万円
▼保健福祉部
▽こどもの意見反映推進(新規)=1000万円
▽保育士・保育所支援(新規)=877万円
▽出産・子育て応援(新規)=6億2217万円
▽こどもホスピス等支援(新規)=500万円
▽こどもの安全・安心対策支援補助金(新規)=5116万円
▽地域子ども・子育て支援(新規)=63億2046万円
▽多子世帯の保育料軽減支援=10億5493万円
▽乳幼児医療給付=28億60万円
▽障がい児等支援体制整備=6171万円
▽一時保護児童等の権利擁護体制強化=1200万円
▽北海道子どもの貧困対策ネットワーク=564万円
▽ひとり親家庭等生活支援=3132万円
▽母子家庭等自立支援給付金支給等=4999万円
▽北海道医療的ケア児等支援センター運営=1199万円
▽児童相談体制強化=240万円
▽児童虐待防止対策等推進=1億7852万円
▽ヤングケアラー支援体制強化=1570万円
▼経済部
▽道外大学生U・Iターン促進=303万円
▽半導体産業に係る複合拠点化=1億93万円
【北海道の魅力を世界へ】
▼総務部
▽仮想空間を活用した北方領土発信(新規)=145万円
▼環境生活部
▽野幌森林公園エリア活性化・拠点化=2634万円
▽歴史文化「体感」交流空間再生=602万円
▽縄文世界遺産活用推進強化=5488万円
▽アイヌ文化地域振興支援=1025万円
▽北海道博物館特別展開催=1000万円
▽スポーツをする・みる・ささえる促進=1865万円
▽ジュニアスポーツアスリート強化育成=2462万円
▽北海道パラスポーツ連携促進=910万円
▽ウポポイ・アイヌ文化関連施設等魅力発信=3313万円
▽アイヌ工芸品販路拡大・担い手育成推進=1355万円
▽アイヌ文化パフォーマンス発信=4306万円
▽アイヌ文化財団事業費補助金=3億373万円
▼経済部
▽ゼロカーボン北海道普及推進=4394万円
▽スタートアップ創出・集積促進=4638万円
▽北海道教育旅行活性化=2324万円
▼農政部
▽どさんこ食育推進(新規)=2014万円
▽スマート農業推進=780万円
▼水産林務部
▽「北海道のmokuiku(木育)」推進=909万円
(道・道教委 2024-02-16付)
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