鈴木知事が道政執行方針説明 北海道の魅力を世界へ 次世代半導体人材育成など
(道・道教委 2024-02-22付)

 道の鈴木直道知事は21日の1定道議会開会に当たり、道政執行方針を説明した。重点政策として「安心して住み続けられる地域に」「北海道の魅力を世界へ」の2点を挙げ、次世代半導体人材の育成やゼロカーボンの推進などに取り組む考えを表明。北海道産品のアンテナショップ「どさんこプラザ」について、高校生が開発した地域商品の発信などに取り組む姿勢を示した。

 鈴木知事は、将来を見据えた道政を推進する必要性を強調し「地域」と「世界」の二つの視点で政策を展開していく考えを表明。重点政策には①安心して住み続けられる地域に②北海道の魅力を世界へ―の2点を据えた。

 「子ども応援社会」の実現に向けて、子どもを社会全体で支える機運の醸成を図り、子どもの意見の道政への反映をはじめ、経済的支援や悩みを抱える人への相談体制の強化など、道の政策を総動員しながら、妊娠期から子育てに至るまでの支援に取り組む意向を示した。

 あらゆる産業のDX化を進める「北海道デジタルパーク」の展開に向けては「国内外の半導体関連企業の誘致や道内企業の参入を促進するとともに、産学官のネットワークを構築し、次世代半導体の製造、研究、人材育成等が一体となった複合拠点の実現を目指す」と表明。ゼロカーボンについては、取組を一層強化し、水素の利活用や洋上風力発電の導入、建築分野の脱炭素化の推進などに取り組む考えを示した。

 過去最高の売り上げを記録した「どさんこプラザ」について、さらなる機能強化に向けた検討を進め、高校生が開発した地域商品の発信などに取り組む姿勢を示した。

 歴史・文化の振興に向けては「伝統的な舞踊によるアイヌ文化の発信をはじめ、縄文世界遺産の適切な保存・活用を進めるとともに“北海道みんなの日”のさらなる普及など、道民と共に北海道の価値の向上や発信に取り組む」などとした。

 このほか、スポーツを「する・みる・ささえる」といった様々な関わりを通じて、障がいのある人々を含め、誰もがスポーツに親しむことができる環境づくりを進めるとともに、ジュニア選手層の育成・強化などを図る考えを示した。

(道・道教委 2024-02-22付)

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