道教委 地学協働アワード グランプリに本別高 とかち創生学の活動を称賛
(道・道教委 2024-02-20付)

地学協働アワード
本別高は「とかち創生学」の活動を紹介した

 道教委は16日、オンラインで道地学協働アワード2023を開催した。「とかち創生学」の一環で商品開発や動画制作などに取り組んだ本別高校がグランプリを獲得。準グランプリには、学校設定科目「つべつ学」で高大連携などの地域探究学習に取り組んだ津別高校が輝いた。

 地学協働アワードは、地学協働に取り組んでいる学校のうち、地域と連携・協働体制を構築し、地域課題の解決のために生徒が多様な学習活動に取り組んでいる学校に対して、その功績をたたえるとともに、全道における地学協働のより一層の推進と活性化を図ることを目的に前年度から実施しているもの。

 本年度は、協働活動の取組を広く普及・啓発するためにユーチューブによるライブ配信を実施。道内の公立高校および特別支援学校(高等部)から15校がエントリーし、1月26日に実施した予備審査を通過した8校が出場した。 

 開会式では、倉本博史教育長があいさつ。「近年、未来を担う子どもたちには、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り開き、持続可能な社会の創り手となることが一層求められている」と指摘。アワードを通して、各校が進める優れた実践が道内に広く普及されることに期待を寄せた。

 このあと、各校の代表生徒や教職員、地域コーディネーターが地学協働の取組を発表した。

 グランプリを受賞した本別高は、1・2年生総合的な探究の時間で、地域課題への解決策や魅力ある地域づくりを提案する「とかち創生学」の取組を紹介。本別町農協と共同開発した「カレーでナイト」や老舗菓子店「松月堂」と共同で開発した「本高フィナンシェ」などの商品開発のほか、本別警察署と協力して「闇バイトの寸劇」の動画を制作したことなどを発表した。

 審査員は「コミュニティ・スクールとコンソーシアムが機能しており、地域と学校が一体となった取組によって素晴らしい成果が見られた」と評価。「とかち創生学を核として様々な教育活動が展開されており、スクールミッションで掲げている地域の未来を創っていく生徒の育成に向けての着実な取組は、全道における地学協働のモデルケースになるもの」と称賛した。

 今後、表彰された学校には、教育局を通じて、表彰状が手渡される。

 アワードの結果は、道教委社会教育課のホームページや広報誌「地学協働」で公表し、全道における地学協働の普及・啓発を図っていく考え。

 受賞校はつぎのとおり。

▼グランプリ=本別

▼準グランプリ=津別

▼特別賞

▽地域産業活用賞=倶知安農業

▽地域連携開発賞=岩見沢農業

▽農福連携推進賞=余市紅志

▽地域連携活性賞=帯広南商業

▽地域未来創造賞=帯広三条

▽地学連携活動賞=札幌あいの里高等支援

(道・道教委 2024-02-20付)

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