札教組第８回定期大会　教育予算拡充など８方針　鈴木執行委員長の留任決める

（関係団体 2024-03-06付）

超勤多忙化解消を強く訴える鈴木執行委員長

　札幌市教職員組合（札教組、鈴木誠幸執行委員長）は２月２７日、ホテルライフォート札幌で第８回定期大会を挙行した。２０２３年度運動の総括や、２４年度運動方針などを承認。自律的・民主的職場づくりや、教育予算拡充を求める取組などを盛り込んだ。執行体制では、鈴木執行委員長の留任を決めた。

　大会では鈴木執行委員長があいさつ。教職員の超勤・多忙化に言及し「解消に向けて様々な施策が講じられているが、依然として現場の勤務実態は解消されていない」と強調。給特法の法制枠組みや教職員の処遇改善に向けた検討が進められているが「根本的な業務量を減らす施策には至っていない」と述べ、給特法の廃止を求めつつ「教職員の定数増、３０人以下学級の実現、授業時間の削減、部活動の地域移行などを強く求める必要がある」と訴えた。

　議事では、２３年度運動の総括、２４年度運動方針案などを審議。

　２４年度運動方針については「教え子を再び戦場に送らない」の不滅のスローガンを堅持するために組織の総力を挙げて取り組むことを確認。①平和と教育を守り民主教育を創造する②官制研修等に対する取組③自律的・民主的職場づくり④組織強化・拡大⑤教育予算拡充を求める取組⑥命と暮らしを守る取組⑦諸権利定着・拡大⑧平和と民主主義を守る取組―の８点を掲げた。

　また、組織機構検討委員会による最終答申報告、大会宣言を決議した。

　役員改選では、鈴木執行委員長の留任とともに、東藤正明氏の新執行副委員長就任を承認した。

　２４年本部執行体制はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽執行委員長＝鈴木誠幸

▽執行副委員長＝東藤正明―新、武藤朋徳

▽書記長＝岩渕昌彦

▽書記次長＝井村正之、常富雅人―新

(関係団体 2024-03-06付)