道教委　代替教員の早期任用へ　６年度から対象職種拡大　養護・栄養教諭、事務職員も

（道・道教委 2024-03-07付）

　道教委は６年度から、産休・育休代替教職員を前倒しで臨時的任用教職員として任用する加配措置の対象職種を拡大する。従来の教諭のほか、養護教諭、栄養教諭、事務職員を対象に追加。今後決定する国の配分を踏まえ、各市町村に対する加配措置を決定する。

　近年、大量採用の影響で若年層の教職員が増加しており、産休・育休の取得者も増加傾向にある。男性の育児休業の取得促進が進む一方、他の教職員にかける負担に不安を抱く教職員も多い。教育活動に大きな影響を及ぼすことから、産休・育休の代替による臨時的任用教職員の確保が大きな課題となっている。

　このため道教委は、５年度から国の方針に基づき産休・育休代替教員の前倒し加配の運用方法を変更。産休・育休取得予定教員の代替者を４月から前倒しで臨時的任用教員として任用するため、前倒し期間に加配措置による支援を行うこととした。

　例えば、７月から産休・育休を取得する教員がいる場合、代替教員を４月から臨時的任用教職員として任用。産休・育休に入るまで少人数指導や児童生徒指導などを担当し、７月以降に学級担任の役割を果たすことが可能となる。

　６年度は従来の小・中・高・特の各校種の教諭のほか、小・中・高の養護教諭、小・中の栄養教諭と事務職員を対象に追加。１つの学校に複数の職種の教職員を加配措置することも可能とする。

　加配措置の対象校は、４～７月までに産休・育休法に基づく代替教職員を任用するため、４月から臨時的任用教職員を任用する学校。職種ごとに加配の基準が示されている。

　現在、前倒し期間における加配の希望状況を取りまとめており、今後国が決定する加配定数の配分に基づき、市町村への加配措置を行う。

(道・道教委 2024-03-07付)